舐め魔のスパダリ彼氏と一か月ぶりに再会した夜。どれだけ泣いても止めてくれなくて。
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舐め魔のスパダリ彼氏と一か月ぶりに再会した夜。どれだけ泣いても止めてくれなくて。 (ページ 1)
彼氏の駿と付き合って、もうすぐ一年になる。
外見もよくて、気遣いも完璧で、仕事もできて、私が疲れている日にはすぐに気付いてくれるような人。
友達からは「そんな完璧なスパダリ存在するの?」と本気で疑われたこともある。
だけどひとつだけ、本当に困っていることがあった。
駿は、いわゆる舐め魔だ。
キスも丁寧。
触れ方も優しい。
だけど、本番に入るまでの前戯が、とにかく長い。
何度も。
何度も何度も。
クンニだけで泣かされる。
もう無理と訴えても、やめてくれない。
普段あれだけ優しいのに、ベッドの上では、全然甘やかしてくれない。
困った性癖を持つ私の彼氏。
そんな駿とは一か月、会えていなかった。
仕事がどちらも繁忙期で、LINEすら返せない日もあった。
会いたい気持ちが膨らみ過ぎて、胸が苦しくなるほどだったのに。
今日、ようやく休みが合った。
そして待ち合わせ場所に現れた駿の表情は、いつもの優しい笑みに混じって、少しだけ危険な気配を帯びていた。
「美桜」
駿はスーツ姿のまま、駅前の人混みの中でもひときわ目立っていた。
いつもより少し髪が伸びて、無造作に流れている。
柔らかい雰囲気なのに、視線だけ鋭い。
(…こんなに格好良かったっけ?)
久しぶりだから?
会えなかった間の寂しさが爆発してるだけ?
そう思いながら駆け寄ると、駿が自然に手を握ってきた。
「会いたかった」
言い方が優しいのに、声がいつもより低い。
指の絡め方にさえ熱がこもっている気がした。
「…わ、私も」
緊張して声が震えた。
なんでだろう。
それは、きっと駿との夜をついつい想像してしまったからだった。
「顔、赤いよ?」
「ひ、久しぶりだから…」
「ふうん」
ゆっくり、その親指が私の手の甲をなぞる。
(…これ、デート中からこんな調子じゃ絶対にやばい。)
案の定、駿はデートの間ずっと、さりげなく触れてきた。
買い物中、肩に手を添える。
映画館では、手を重ねるだけじゃなくて指を絡めてきて、離さない。
カフェにいるときは、ふとした拍子に髪に触れる。
「美桜、ちょっと痩せた?」
「うん、忙しくてあんまりごはん食べれなかったからかな」
「そっか…後で確かめなきゃね」
普通の声なのに、耳が熱くなる言葉をさらっと言う。
久しぶりすぎて、こんな距離の近さに耐えられない。
「み、駿…今日なんか、雰囲気違う」
「そう?」
「うん…なんか、その…やらしい」
駿が笑った。
ゆっくり、わざとらしいくらいに。
「美桜」
「なに?」
「今日は覚悟しておいてね」
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