触れるだけで崩れていく身体と、彼の我慢の限界点

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触れるだけで崩れていく身体と、彼の我慢の限界点 (ページ 1)

黒いシャツの袖をまくり、無駄のない指先でPCを操作する彼、
営業部のエース、朝比奈。

普段は冷静で、必要最低限のことしか話さない。けれど、一度だけ…
ふたりきりで残業した夜、彼は低い声で耳元に囁いた。

「佐伯にそんな顔で見られたら、仕事どころじゃなくなる」

その一言が、ずっと胸に残っている。

今日もまた、朝比奈さんは私の視線に気づいているのかいないのか、
会議が終わった瞬間、誰よりも先に立ち上がり、私の横を通り過ぎざまに囁いた。

「昼休み、屋上に来い」

拒否なんてできるはずがなかった。

*****

屋上に上がると、冷たい風が髪を揺らす。
そこに彼は立っていた。背中越しでも分かるくらい、気持ちの余裕を纏っている。

「来たんだな」

振り向いた瞬間、心臓が跳ねる。
無表情に見えて、目だけが熱い。
獲物を見つけた捕食者みたいに。視線だけで、逃げられない。

「…この前の写真、まだ持ってるんだろ?」

どきりと胸が震えた。

先週、同僚に誘われて行ったプール。
軽い気持ちで買った水着の写真を、誤って彼に送ってしまったのだ。

「間違えました!消してください!」

そう言った私に、彼は短く返した。

「消すわけないだろ」

その意味を、私はずっと考えていた。

「…忘れてください」

小さく言うと、朝比奈さんは数歩近づく。
逃げればよかったのに身体は動かない。

「忘れるわけないだろ。…あれは反則だ」

低く、喉の奥で笑うような声。
風より冷たいのに、熱が走る。

彼の指が、私の顎に触れた。

「仕事中に思い出して困るんだよ。佐伯があんな水着着てるの」

距離は、握った拳ひとつもない。
視線が触れた瞬間、身体の奥まで落ちていくような感覚がした。

コメント (1)

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  • 名無し 2026年4月30日

    AIっぽい