触れるだけで崩れていく身体と、彼の我慢の限界点 (ページ 5)
逆らえない。
視線を合わせた瞬間、息が止まる。
朝比奈さんの目は、
まっすぐで、逃げ場がないほど熱かった。
「…昼からずっと触れたかった」
感じている以上に、彼は抑えていたのだと思った。
その言葉の重さに胸の奥がじん、と熱くなる。
次の瞬間彼の手が私の腕をすべり落ち、指先が手の甲へ触れた。
そのまま指を絡め取り、ゆっくりと握られる。
「こんなに冷たくして、どうするつもりだった?」
手を包まれただけなのに、
熱が一気に引き寄せられるようで、
腰が抜けそうになった。
彼はもう片方の手で、
私の背中を撫でるように抱き寄せてくる。
身体のラインを確かめるように、
ゆっくり、しかし確実に指が滑る。
「震えてるの、ちゃんと分かる」
耳元で囁く声が甘く落ちてくるたび、
腰のあたりがきゅっと熱を帯びていく。
「水着のときもこんなふうに…」
と言って、彼の指が
肩口から鎖骨へなぞるように触れた。
布越しなのに、
触られた部分だけが熱を持つ。
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