触れるだけで崩れていく身体と、彼の我慢の限界点 (ページ 8)
彼の手は腰に添えられたまま、
私の体温を吸い上げるように触れている。
「もっと近くに来い」
身体を引き寄せられた瞬間、
胸が触れ合い、
呼吸が絡まるほど距離がなくなる。
照明の薄い暖かさの中で、
彼の瞳の色が濃く見えた。
「我慢できない」
その一言で、
全身が熱くなるほど震えた。
この先に何があるのか分かっているのに、
怖さよりも期待が勝ってしまう。
彼の指が腰から背中を上がり、
肩へ触れた瞬間、私は完全に朝比奈さんの腕の中に落ちた。
彼の腕の中で、呼吸が落ち着くどころかどんどん浅くなっていく。
触れられるたび、身体が熱を帯びて、自分が自分でなくなるような感覚がしていた。
朝比奈さんは、胸元に触れる私の震えを確かめるみたいに、腰へ添えた手をさらに強くした。
「…逃げる気なんて最初からないって顔してる」
その低い声が、喉の奥へ直接落ちてくる。
彼の指が、私の背中をゆっくりとすべる。
肩甲骨の下、腰のくびれ、服の上からでも形を確かめられてしまう。
「こんなに柔らかいんだな」
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