触れるだけで崩れていく身体と、彼の我慢の限界点 (ページ 4)
「こっちに来い」
低く、命令に近い声。
一歩近づくだけで心臓が跳ねる。
距離が縮まった瞬間、
彼の手が私の腰を掬い上げるように触れた。
シャツ越しでもわかるくらい、指先が熱い。
「緊張してるのか」
胸元へ視線を落としながら言われ、
彼の指が、ゆっくりと背中をなぞる。
くすぐったさよりも、震えのほうが大きい。
「…こんなふうに触られるの、初めて?」
首筋へかかる息が熱い。
うまく言葉が出ない。小さく頷くと、
「そういう顔、俺の前だけにしろ」
囁いたあと、
彼の手が腰から上へ滑っていく。
肋骨のラインを確かめるように。
くいっと軽く引き寄せられて、身体が密着した。
胸元に触れる布の感触も、息が混ざる距離感も、
全てが初めての強さだった。
「なにもかも震えてるな」
彼の親指がみぞおちのあたりをなぞり、
片方の手が、私の頬に触れる。
指先で輪郭をゆっくり辿り、
顎を軽く持ち上げられる。
「顔、上げて」
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