ハジメテの男に嫉妬した年下彼氏の独占欲に抱かれる夜 (ページ 6)

「本気で言ってるの?」

「はい。俺はいつでも本気です」

手近なホテルに入ろうと歩いていたら、カイ君が信じられない提案をしてきた。

「リコさんが抱かれたのと、同じホテルに行きたいです」

「ラブホじゃなくて、シティホテルだったよ?」

「お金の心配は要りません。ボーナスとってありますから」

「そういう問題じゃなくてさ」

変なところにこだわるカイ君を愛しいと思うのも恋の魔法だろうか。

結局、私は恋人のワガママを受け入れてしまった。

「どんな風に抱かれたんですか?」

清潔なダブルベッドに私を押し倒し、カイ君が尋ねる。

必死に考えるけれど、本当に何も思い出せない。

「フェラしました?」

黙ったままの私に次の質問が落ちてきた。

「してない…」

私のスーツを脱がしながら、なおもカイ君は質問を続ける。

「クンニは?」

「されてない…ていうか、質問しすぎ…っあん…」

「全部、知りたいんです。リコさんのこと」

切なげに私を見下ろす顔に、思わず見惚れた。

「何もかも、俺のものにしたいし、俺でいっぱいにしたい」

痛いくらいの独占欲。強く想われることが、こんなに気持ちいいなんて知らなかった。

私もカイ君の気持ちに応えたい。そう思ったら、体が勝手に動いていた。

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