親の都合で結婚した私。初めてなのに会ったばかりの人と初夜がんばります!
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親の都合で結婚した私。初めてなのに会ったばかりの人と初夜がんばります! (ページ 1)
「今日から俺がお前の夫だ」
えらそうにそう言った顔は目眩がするほど美しくて、ただ見とれた。
私の両親は従業員20人ほどの小さな工場を営んでいる。取引先から契約更新の際に新たな条件を追加された。
それが取引先の社長の息子との結婚。
意味がわからない。
もちろんイヤだと思ったけど、両親と子どもの頃から私を可愛がってくれてる20人のみんなの事を考えると条件を飲むしかなかった。
「それって玉の輿だよね!喜んでお嫁にいくよ!」
そう笑って返事をした。本当は嫌なのに。だって普通に恋愛をして、その延長線上に結婚があると思っていた。
まだ彼氏すらできた事がないのに。こんなのってあんまりだ。
「初めまして…えっと萌子です」
「…伊織だ。おいで」
おいで?
今、目の前にいるのに。どういう事だ。広げた手の意味もよくわからなくてポカンと見上げる事しかできなかった。
「めんどくさいな…こうするんだよ」
「きゃ…っ!」
ぎゅっと抱きしめられて、心臓が跳ねた。これは私もぎゅってするべきなのかな。わからなさすぎる。
「男と付き合った経験ないのか?」
「ないです…すみません」
「まぁそれはそれで可愛いけど」
可愛いと言われてまた心臓が速くなる。次の瞬間に体がふわりと浮いた。
「えっ、ひゃあっ…」
「抱えただけだろ。いちいち騒ぐな」
絵本で見たお姫様みたいに横抱きにされて、そのまま隣の部屋へ連れて行かれた。
大きなベッドの上に寝かされて、彼が覆いかぶさってきた。
さっきから距離が近い、恥ずかしいって思ってるのに、さらに顔が近づいてくる…
「目、閉じろよ。キスしにくい」
「え、あっ、ごめんなさい…」
キス?私のファーストキス…。
もうするの?会ったばっかりなんですけど。初めまして、の次がもうキスなの?
色々パニックで何も考えられなくて、言われる通りに目を閉じた。
初めての感触に緊張しすぎて、唇が震える。いや、唇だけじゃなくて、手も体も全部震えてる。
うわ。うわ。
恥ずかしすぎて目が開けられない。息って、していいの?鼻でするんだっけ?口閉じないでいいの?あってる?キスってこれであってる?!
訳がわからないし、震えが止まらない。
でも、そんな私の様子はおかまいなしに、彼は何度も角度を変えてキスを繰り返す。
そして、私の唇を割って舌が入ってきた。思わず肩が跳ねる。
彼の舌が私の歯茎や上顎をなぞり、舌を絡めとる。なにこの感覚…。体から力が抜けてふわふわする。寝かされててよかった。立ってたらきっと腰が抜けてた。
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