出張先で重なった想いと唇…上司がこんなに情熱的だったなんて知りませんでした (ページ 3)
「あの…部長…その…」
まずい。
上司にとんだ失礼をしてしまったと、後ずさりしようとするが、掴まれた肩を、滝沢部長は離してくれない
「どうして俺の前なら酔ってもいいの?…うぬぼれても、いいのかな?」
「そ、れは…」
顔も耳も、たぶん真っ赤になっている。
どうしたものかと俯く私の顎に、部長が手をかけ上を向かせた。
お互いの顔が近づく。
同じシャンプーの香りがした。
*****
「ふ、んう…ん…」
滝沢部長は、軽く私にキスをして、唇を重ねたまま、抱きしめてきた。
体温が気持ちいい。
胸の高鳴りは、痛いほどだ。
「嫌がらないってことは、先に進んでもいいってことか?」
やがて顔が離れて、熱っぽい視線を向けた滝沢部長が言った。
私はその言葉に小さく頷く。
「前から…滝沢部長のこと、好きだったので。その、よろしくお願いします…」
「本当に?流されているだけじゃなくて?嫌ならすぐにやめるつもり」
「嫌なんかじゃ…!むしろ嬉しいです。女として見てもらえてるってわかって」
「女として見てるかって?…見てるよ、ずっと」
抱きしめる力がより一層強くなった。
「香澄君が残業している時も、客先で叱られて落ち込んでいる時も、同僚のフォローに回った時も、ずっと俺は君を見ていた」
「それって…」
「実は、うちの部署に君が配属された時から好きだった。…一目惚れなんだ」
滝沢部長は少し照れたように笑った。
「だから、今日はまさかこんなことになるなんて思わなくて、浮かれっぱなしだった」
「わ、私も…緊張してばかりで」
だからお酒が余計に早く回ったのかもしれない。
だけど私が酔ったおかげで、滝沢部長の本音が引き出せたのなら、結果オーライだ。
「…なあ、もう一度聞くが本当にいいのか?俺、次にキスしたらもう止まる気ないけど」
「はい、お、お願いします」
私が頭を下げると、滝沢部長はふっと笑ってもう一度私を抱きしめた。
「ここじゃあ狭いから、ベッドに行こうか」
私は恥ずかしさに俯きながらも、立ち上がると言われた通りベッドに上がった。
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