出張先で重なった想いと唇…上司がこんなに情熱的だったなんて知りませんでした
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出張先で重なった想いと唇…上司がこんなに情熱的だったなんて知りませんでした (ページ 1)
新卒で入社した会社ももう5年目。
営業の仕事は辛いこともあるけど、上司と同僚に恵まれたおかげでなんとかやっていけている。
特に直属の上司である滝沢さんは何かにつけて私を助けてくれていて、ほのかな恋心を抱くまでになっていた。
とは言っても何か自分からアクションを起こす勇気もなく、尊敬と恋愛感情のこもったまなざしを密かに送るくらいしかできなかった。
だけど…。
「香澄さん、今度の出張、滝沢部長に同行してもらうから」
「はい…って、ええっ…!?」
「ほら、あの客先は滝沢部長が懇意にしているところだから」
「ひえ…」
まさかの気になっている上司と1泊2日の出張が決まってしまった。
*****
「今日の商談ばっちりだったよ、別に俺がいなくてもよかったかな」
「そんな…滝沢部長がフォローしてくださったからです」
客先でのプレゼンはこれ以上ないくらいうまくいった。
元々入念に準備をしていたこともあるけど、足りない部分を滝沢部長が補ってくれたのが大きい。
商談を終え、私たちはレンタカーで宿泊先のビジネスホテルに向かっていた。
心配だったプレゼンも終わったし、運転する部長の助手席に乗れたし、今日はいいこと尽くしだ。
あとはホテルで一泊して帰るだけ…だったのだが、思わぬハプニングが起きてしまう。
「え…!部屋が一つ?」
「申し訳ございません、こちらの不備で予約が一部屋のみしかご用意できていないようで…」
フロントの女性が部長に向かって申し訳なさそうに頭を下げた。
「では他の部屋は…」
「生憎本日は満室になっておりまして…」
これからホテルを取りなおすか、どうするか。
外は夕方から降り出した雨が雨足を強めていた。
こんな中、また出て行くのはかなり大変だろう。
「一部屋はご用意できます。そちらはダブルベッド一つですがソファもありますので少し窮屈にはなりますがそれでもよろしければ…」
部長は少し考え込む仕草をした。
「私と同じ部屋でもかまわないか?」
「へ?あ、だ、大丈夫です!」
戸惑う気持ちはあるが、もちろん嫌ではなかった。
そうして、予想外に私と部長は一晩を同じ部屋で過ごすことになったのだった。
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