いつも優しい恋人は、夜になると野獣でした…たくましい体にすがりつく夜
キャラクター設定
登場人物をお好きな名前に変更できます。
milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。
いつも優しい恋人は、夜になると野獣でした…たくましい体にすがりつく夜 (ページ 1)
別の部署の同僚、健吾君と付き合い始めたのは半年前のことだ。
部署が違えば顔を合わせるのは会社の廊下ですれ違うときくらい。
だけど背が高くがっしりした彼は私より背が20センチ以上高く、なんとなく目が離せない存在だった。
どうやら高校大学とラグビー部に所属していたらしい。
首元の筋張った感じとか、手のごつごつした感じが男らしいな、なんて密かに思っていた。
そんな健吾君と急接近したのは忘年会の二次会後のことだった。
みんなと解散した後、帰る方向が同じだった私たちは適当な世間話をしながら駅を目指す。
その途中、急に健吾君が立ち止まって私を見つめた。
背の高い彼をどぎまぎしながら見上げると、彼の口からは予想外の言葉が出た。
「あの、彩音…さん。よかったら俺と付き合ってもらえませんか」
彼は、勇気を振り絞ったかのように私の目をまっすぐに見てそう言った。
「わ、私…?」
「前からいいなって思ってて…、俺じゃ、駄目かな」
戸惑いながらも、告白されて嫌な気持ちにはならなかった。
むしろ…うれしい。
「私でよければ、是非…その、よろしくお願いします…!」
私がそう答えると、健吾君はやった、と無邪気な笑みを見せたのだった。
*****
健吾君と恋人同士になって数えて5回目のデート。
今日は軽くランチをして映画を観る予定だった。
私が指定したアクション映画は大興奮の出来で、私たちは感想を言い合いながら町を歩く。
「あー面白かった、いくらでも感想話せる気がする。帰るのがもったいないよー」
私のその言葉に、一瞬、健吾君の目がすうっと細められた。
「健吾君?」
「…じゃあさ、今から、うち来ない?」
「健吾君の家に?いいの?」
「彩音がよかったらだけど」
最近デートを重ねるうちに、お互いの距離が少しずつ近づいていたのはわかっていた。
手をつなぐと指が絡むし、歩くときも、自然と寄り添うようになっていたから。
付き合ってからしばらくしてキスだけは健吾君からしてもらえたけど、その先はまだだった。
今日家に行くとなれば、それは大きな一歩だ。
もしかしたら…キス以上に進めるかも。
なんて、はしたないけどほんのちょっと下心が頭の中には浮かんでいた。
「行きたい。健吾君の家」
そう言うと、彼の表情がゆっくりとほころんだ。
私たちはあらかじめ停めていた健吾君の車に乗りこんだ。
助手席から見える彼の体格が改めて目に入る。
腕は太くて、ハンドルを握る手が大きい。
普通に座っているだけなのに、
車内では圧倒的な存在感がある。
その隣で、私は胸の奥がじんわりと期待と緊張で熱くなるのを感じていた。
コメント (0)