姉が帰ってくる、その前に―ラスト5分でイけるのか、イけないのか― (ページ 3)
「私を求めても、いいですよ」
自分の発した言葉に、自分が一番びっくりした。
私はなんてことを言っているのだろう。
けれど、口にしてしまった言葉は消すことができない――。
典弘くんのもう片方の手が、私の手の上に重ねられた。
そして、ぎゅっと温かさに包まれる。
彼の顔が近づいてきて――ゆっくりと、私たちは唇を重ねた。
典弘くんはすぐに唇を離したが、私は彼の肩を掴み、再びキスをした。
長い間、唇を重ねていた。
やがて遠慮がちに、舌が唇を割って入ってくる。
私はその舌に自分の舌を絡ませた。
とろけそうなディープキス。
既に私の下腹部は、熱を帯びていた。
「んっ…」
キスをしながら、思わず声が漏れてしまった。
すると典弘くんの手が首筋に触れ、鎖骨、そしてその下へと下がっていく。
「んんっ…んぁ…」
私は身体をよじる。
唇を離すと唾液が糸を引いた。
典弘くんの瞳は、熱が出たときのような湿り気が宿っていた。
「ひよりちゃん…触っても…いい?」
彼の言葉に、私は頷いた。
胸の膨らみに手が伸びてくる。
大きな手に優しくほぐされ、私は目をつぶって声を上げた。
「ぁっ…ぁぁ…」
男性に久しぶりに胸に触れられ、簡単に感じてしまう。
ソファの背もたれに身体を預けて、快感に耐える。
「脱がして――いい?」
「…はい…」
私が両手を上げると、彼は服に手をかけて服を脱がした。
水色のブラがあらわになり、私は両手で隠した。
「よく見せて。ひよりちゃんの下着」
「…はい…」
胸の前でクロスしていた手を下ろすと、
「可愛い下着だね」
と典弘くんは微笑んだ。
「ありがとう…」
お礼を言うと、彼は目を細めて私の胸を下から揉みほぐす。
「あぁ…」
やがて彼の手がブラの隙間に侵入してきて、乳首の周りを円を描くように触る。
「やっ…典弘…くん…ダメェ…」
思わずそう言うと、彼は胸から手を離した。
「やっぱり、やめようか」
つぶっていたまぶたを開くと、彼は目を伏せていた。
『ここでやめないで、続きをして』って、言いたかった。
けれど――少しだけ意地悪をしたくなってしまった。
それはお姉ちゃんがいつも典弘くんの手に触れられていることへの、ささやかな抵抗だったのかもしれない。
「典弘くんは、それでいいんですか?」
口角をにやりと上げて聞いてみると、彼の瞳がたじろいだ。
「ここでやめること、本当にできるんですか?
彼女の妹とキスをして、胸を触って、途中でやめて――。
そのことで典弘くんが得られるものって、お姉ちゃんへの罪悪感だけですよね?」
挑発的に言う私に、眉根を寄せて自身の欲望と闘う典弘くん。
「典弘くん…私のこと、悲しませたいんですか?
それとも、気持ちよくさせたいんですか?」
その言葉に、彼は長く息を吐いた。
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