手話教室の先生は、ドSでした。~彼が伝える『愛してる』~

キャラクター設定

登場人物をお好きな名前に変更できます。

milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。

手話教室の先生は、ドSでした。~彼が伝える『愛してる』~ (ページ 1)

「――なあ、俺のこと、好きだろ?」

 そう言ってくる目の前の彼は、私の彼氏。

 ――手話教室の先生は、ドSでした。
 

*****

 私が恋したのは、手話教室の先生だった。

 耳の聞こえない友達が出来たので手話を覚えたくなって、私は人生初の習い事を始めた。

 大人の習い事ってやつだ。

 そこの先生は、眼鏡の似合う細面の塩顔イケメンで、初めて見たときからその顔が忘れられなかった。

 彼のすらりとしたその指が手話をするのが美しかった。

 やがて、私たちは個人で連絡を取るようになる。

 それがいけないことだと分かっていながらも、スマホを打つ指が止まらなかった。

 そして――。

 私からの告白を、中峰先生はOKしてくれた。

 大人の恋愛はいつだって、テンポが早いものだ。

 付き合って一ヶ月後には、私たちはホテルを訪れていた。

「持山は、経験多いの」

 ホテルの鍵を受け取りながら、中峰先生が尋ねてくる。

 私は少し言い淀みながらも、

「いや、そんなに…」

 と答えた。

「そうだよな。こういうとき、女は嘘をつくもんな」

 彼の言葉に私はむくれる。

 私は、嘘をついていなかった。

 部屋に入るなり、中峰先生は私の手首を掴んだ。

 そしてドアの前で、私の唇を奪う。

 ごくりと喉が鳴ってしまった。

 まだ、心の準備が出来ていないのに。

 やがて彼の舌先が歯の隙間から入り込んでくる。

 一瞬、息が止まりそうだった。

 私は戸惑いながらも、遠慮がちに舌を絡ませた。

「んっ…」

 中峰先生とのキスに、とろけそうになる。

 私の下半身がうずいているのを感じる。

 ずっと彼と繋がりたかった。

「んん…」

 漏れてしまう声を抑えられず、膝がかすかに震えた。

「もう喘いでるのか。どこかさんも濡れてるのか?」

 中峰先生の言葉は直接的だった。

「中峰先生、いつもと違う…」

 私が呟くと、彼は「男ってそんなもんだろ。セックスのときに奥手な男って嫌じゃない
か?」と言って笑った。

 確かに、そうかもしれない。

 今まで言ったことがなかったけれど、本当は、ぐちゃぐちゃにされたかった。

 壊されてしまいたかった。

 なのに今までの彼氏はどこまでも丁寧だった。

「行くぞ」

 中峰先生は再び私の手首に指を回し、部屋の奥へと連れていく。

「あの、シャワー…」

 控えめに口にすると、彼は鼻で笑った。

「時間がもったいないよ。俺は早く、持山の身体を見たい」

 心臓がドクンと跳ね上がり、それでもいいか、と思ってしまう。

コメント (0)

表示されている文字を入力してください: