夫には言えない、料理教室で重なる秘密の時間と甘い記憶 (ページ 4)

どれほどの時間が経ったのだろう。

静かに、ゆっくりと動きを止めた遥斗の腕の中で、私は小さく震えていた。
彼は私の髪をそっと撫で、額にキスを落とす。

「…愛してます」

その言葉が、現実を引き寄せる。
これは、決して許される関係じゃない。でも――。

「私も…」

気づけば、返していた。
理性も道徳も、今は置いておきたい。ただ、このぬくもりの中に、もう少しだけいたい。

彼に抱かれながら、私はもう一度、深く目を閉じた。

-FIN-

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