夫には言えない、料理教室で重なる秘密の時間と甘い記憶

平凡な毎日が続く中、私は家族のために通い始めた料理教室。最初は、ただの趣味として始めたつもりだった。しかし、遥斗（はると）先生との出会いが、私の心を少しずつ変えていった。

彼は年下で、最初は礼儀正しく優しい男性だと思っていた。しかし、時間が経つにつれ、彼の目線や仕草に、ただの教師以上の何かを感じ始めた。彼が私に微笑むたび、心がわずかに震えるのを感じる。

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教室の空気はいつも静かで、みんなそれぞれの料理に集中している。でも、遥斗が私に向ける視線だけは、何度も私を刺激した。

彼が私の手元をじっと見ていると、どうしても動揺してしまう。それでも、私はなんとか平静を保とうとした。

でも、その日は違った。授業が終わり、他の生徒が帰った後、遥斗が私に声をかけてきた。

「美月さん、少しだけ時間をもらえますか？新しい調味料を試してもらいたくて。」

その一言に、私の心臓は跳ね上がり、全身が熱くなるのを感じた。彼と二人きりになれることが、こんなに嬉しいなんて、私でも驚くほどだった。

教室の隅に導かれ、私は無意識に彼の目を見つめていた。彼の顔が私に近づき、息を呑む。私の頬に触れる遥斗の手のひらの温かさが、全身に広がり、心臓がどんどん速くなっていく。

「美月さん、ずっと感じていたんです。」その言葉が、私の体をさらに緊張させた。彼の唇が、私の耳元に触れる。その温かさが、私の中で何かを解き放つような感覚を呼び起こした。