え?推しと私があんなことを…推しとの幸せなラブハプニングに溺れる私

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え?推しと私があんなことを…推しとの幸せなラブハプニングに溺れる私 (ページ 1)

ライブハウスの空気は、あの人の声で震えていた。

派手な照明が跳ねるステージで、剛は今日もセンターに立っていた。

マイクを持つ右手には黒のレザーブレス、シャツの前は汗で微かに透けていて、鍛えられた胸の形が浮かび上がっている。

その瞳はどこか挑発的で、けれど視線がこちらを掠めるたび、私は息を呑んでしまう。

会社帰り、ネイビーのスーツ姿のまま駆け込んだ私は、最前列の端で、彼の一挙一動を目に焼きつけていた。

――この人は、私の推し。

アイドルなんて、若い子のものだと思っていた。

けれど偶然見た配信で、その色気とカリスマに心を奪われてから、もう半年以上、私はこの小さな地下アイドルグループの追っかけだ。

パフォーマンスが終わると、剛は額の汗をぬぐいながらマイクを下げた。

客席を見渡すその視線が、また、私のほうを見たような気がして―

私は、きゅっと胸の奥を締め付けられる。

*****

「次はチェキ撮影だよ~。待ってるからね」

剛がそう言ってウィンクを飛ばした瞬間、客席が沸いた。

私もまた、その列に並ぶ。

剛の隣に座ると、彼はふと私の耳元に唇を寄せてきた。

「今日のスーツ、似合ってるね。……OLさん?」

「っ……そう、です」

「へぇ。ギャップ萌えだな」

何気ない一言。

けれどその距離の近さに、私は声を忘れて頷くだけだった。

シャッターが切られる直前、剛は私の肩にそっと手を回してきた。

ぴたりと感じたその体温に、私は思わず呼吸を止めた。

撮影が終わり、他のファンが次々に剛のもとに並ぶ。

でも私は、胸の中に変な火種を抱えたまま、その場を離れられなかった。

*****

終演後、外に出ると蒸し暑い夜気が頬を撫でた。

スマホを取り出すと、通知が1件。

「今日、ちょっと飲まない?剛」

え?

私がフリーズしていると、続けてメッセージが届いた。

「OLさん、さっきのスーツ姿。忘れられないから」

「返信なかったら諦める。でも、会いたいなって思っただけ」

指先が震えていた。

地下アイドルとはいえ、推しとこんな風につながるなんて。

戸惑いと好奇心、背徳感と興奮が、胸の中で渦を巻く。

私は――その誘いに、応じてしまった。

*****

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