久しぶりの同窓会で再び交わる元恋人との熱い夜、夫には言えない情熱が戻る時
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久しぶりの同窓会で再び交わる元恋人との熱い夜、夫には言えない情熱が戻る時 (ページ 1)
玄関先で、夫が「気をつけてな」と笑顔を向け、子供が「お土産買ってきて!」と手を振る。沙織は少しぎこちない笑顔で応じながら、心の中に小さな罪悪感を抱えていた。
夫も子供も彼女を送り出すことに全く疑問を抱いていない。それがかえって、胸の奥を締め付けるようだった。
「行ってきます」
小さな声で呟き、車のドアを閉める。窓越しに見える家族の笑顔に背を向けながら、沙織はアクセルを踏み込んだ。
*****
会場に入ると、久々に会う友人たちの声や笑顔が迎えてくれた。沙織も笑顔を作り、懐かしい会話に身を委ねる。だが、心の奥底では違う感情がざわついていた。
―和也は来ているだろうか?
意識していないつもりでも、自然と視線が彼を探してしまう。そして、会場の隅で目が合った瞬間、息が止まるような感覚に襲われた。
和也は微笑んで、ゆっくりと近づいてくる。
「久しぶりだな、沙織」
彼の声は低く落ち着いていて、昔と何も変わらない。沙織は頷くことしかできなかった。
*****
同窓会が進むにつれ、沙織は和也と何度か視線を交わした。気づけば二次会の誘いを断り、彼と一緒に外に出ていた。
「少し話せる?」
和也が静かに言った。
沙織は言葉を探すことなく、彼の隣に立っていた。夜風が冷たく、背筋が少し震える。
「何年ぶりだろうな、こうして二人で話すのは」
和也の声が響くたびに、沙織の心は過去へ引き戻される。
「本当に久しぶりね…」
彼女の声は震えていた。会話は短かったが、それ以上の言葉は不要だった。二人は自然と歩みを揃え、ホテルのエントランスに辿り着いた。
*****
ホテルの部屋の扉が閉じた瞬間、和也が沙織を抱き寄せた。その力強さに、彼女は抗うことすら思いつかなかった。
「沙織…ずっと君を思っていた」
彼の囁きが耳元に触れると同時に、彼の唇が彼女の首筋を這った。沙織の体が自然と反応し、背中がぞくりと震える。
「和也、だめ…」
言葉では抗っても、身体は正直だった。彼の手がドレスの紐を解き、肩を露わにするたび、心臓の鼓動が速くなっていく。
和也の唇が彼女の唇を塞ぎ、熱を伝える。
「ぁっ…んっ…」
そのキスは深く、激しく、そして情熱的だった。沙織もまた、彼の胸元に手を滑らせ、彼の体温を感じながら、心の中の理性を失っていった。
「沙織…俺は君が欲しい」
彼の言葉に涙が滲む。沙織は震える声で答えた。
「私も…和也…」
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