「…だからそんな事言わないで」スレ違い生活でセックスレスになっていた旦那と幸せお風呂エッチ (ページ 2)

―結婚して3年目。

その前から共働きである私達は、入籍後の生活もあまり変化は無く、新婚なんて言葉さえ感じない夫婦だった。

朝7時前に起きて出社し、夜11時には寝る私。

朝9時過ぎに起きて出社し、夜12時以降に帰宅する徹。

顔を合わせるのは、お互い休みのあう日曜日のみで、それ以外は基本的に見られるのは相手の寝顔ぐらいだ。

そのせいか、自分達がセックスレスに当てはまる事を自覚していても、自然と“仕方の無い事”そう思うようになっていた。

別に、相手の体が嫌いとか抱かれたくないとかそんなんじゃない…。

ただ、きっかけが無いだけ。

「…早く、お風呂入ってスッキリしよ。」

バスタオルと衣類を持ち、私は部屋を後にした。

「失礼しま~す♪」

「!???」

明るい声がすぐ近くから聞こえたのは、丁度私が髪を泡だらけにして目を閉じているときだった。

「な、何!?」

「そんなに驚く事無いだろ~。夫婦なんだから一緒に入ってもいいじゃん♪」

「え!?」

背中にかかる暖かいお湯が奪われたと同時に、相手が今“裸”である事を知る。

それを意識した途端、私の心臓は一気に加速し、慌てて体を隠すようにうずくまった。

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