ナンパから助けてくれた刺青のある危険な男に、甘く獣みたいに愛される (ページ 7)
どんどん速度が上がり、肌がぶつかる生々しい音が部屋に響く。そのたびに、胸の奥まで熱くなっていく。
「……中に、だして……」
気づけば、私は掠れた声でそう囁いていた。理性なんてとうに溶けてしまっている。ただ夢中で、獣みたいに互いを求め合っていた。
「ん? 俺のこと、そんなに欲しいの?」
意地悪く囁かれ、私は熱を逃がすように小さく頷く。
「……ん……」
すると蓮は、喉の奥で低く笑った。
「……じゃあ、たっぷり愛される覚悟しろよ」
息がどんどん荒くなり、蓮が苦しそうに眉を寄せる。
触れ合うたび、身体の奥が熱を帯びていく。強く抱き締められる感覚に、胸の鼓動まで速くなってしまう。
「……っ、やば……」
低く掠れた声が耳元で震えた。熱を孕んだ吐息が肌へ落ちるたび、身体の芯まで甘く痺れていく。
苦しいくらいなのに、離れたくない。私は彼へ縋るように腕を回し、小さく息を漏らした。
「蓮……っ」
名前を呼ぶと、彼が堪えるみたいに目を閉じる。
「……いく」
掠れた声が落ちた瞬間、ぎゅっと強く抱き込まれた。
そのまま肩口へ顔を埋められ、乱れた呼吸が首筋へかかる。
どくどくと速い鼓動が伝わってきて、私まで胸がいっぱいになる。
「っ……はぁ……」
抱き締められたまま、私は熱を逃がすように浅く息を吐いた。
身体の奥まで満たされていくような感覚に、頭がくらくらする。
「……蓮、私……幸せ」
掠れた声で呟くと、蓮が少しだけ目を丸くしたあと、困ったみたいに笑った。
「……そんな顔で言うなよ。離せなくなる」
低く優しい声が耳へ落ちる。
大きな手が私の髪をゆっくり撫で、そのまま額へそっと口づけが降ってきた。
刺青の入った腕は、一見すると怖くて危険そうなのに。こうして抱き締められていると、不思議なくらい安心する。
「俺がお前を守ってやるよ」
真っ直ぐな声に、胸の奥がじんわり熱くなった。
ナンパ男に絡まれていたあの夜。
怖くて泣きそうだった私を助けてくれたのが、蓮だった。
口も態度も悪いし、初対面は正直かなり怖かった。歩きタバコするし、睨むと迫力あるし、完全に“近づいちゃダメな男”だったと思う。
なのに。
「……また変なこと考えてるだろ」
「っ、考えてない……」
「嘘つけ」
くしゃっと笑いながら、蓮が私の頬を軽くつねる。その仕草が優しくて、胸がきゅうっと締めつけられた。
獣みたいに強引で、独占欲も強くて。触れられるたび、心までぐちゃぐちゃにされるのに。それでも怖いどころか、もっと欲しくなってしまう。
「……ほんと可愛い」
愛おしそうに呟かれ、ぎゅっと抱き寄せられる。広い胸板へ頬を押しつけると、彼の鼓動がどくどくと伝わってきた。
ああ、この人もちゃんと私を好きでいてくれてるんだ。そう思った瞬間、胸の奥まで幸せでいっぱいになる。
「今日はこのまま寝ろ」
「……うん」
「どこにも行くなよ」
子どもみたいに不器用な独占欲に、思わず笑ってしまう。
「行かないよ」
そう答えると、蓮は安心したみたいに目を細めた。
そして逃がさないみたいに、もう一度強く抱き締めてくる。
危険で、怖くて、でも誰より優しい男。
私は彼の腕の中で小さく微笑みながら、安心するようにそっと目を閉じた。
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