ナンパから助けてくれた刺青のある危険な男に、甘く獣みたいに愛される (ページ 4)
「ここ、感じるんだ」
意地悪く口角を上げる。嫌な予感がした。
「や……っ、だめ……」
拒絶したいのに、声は甘く掠れてしまう。
そんな反応すら愉しいのだろう。
彼はさらに深く唇を押しつけた。
「っ、あ……ぁ……!」
強い刺激に背中が反る。
逃げたい。なのに逃げられない。むしろ、もっと欲しいと思ってしまう自分がいて、頭がおかしくなりそうだった。
「……かわい」
掠れた声が耳を撫でる。
次の瞬間、ぐいっと腰を掴まれた。
「っ……!」
骨ばった大きな手。片手だけで簡単に引き寄せられ、そのまま硬い胸板へ押し付けられる。
鍛え上げられた身体は圧倒的で。
抱き締められるたび、自分がどれだけ小さく無力なのか思い知らされた。
肩口に覗く刺青。
煙草と香水が混ざった匂い。
熱を孕んだ低い声。
全部が危険なのに。その危うさが、どうしようもなく色気を帯びて見えてしまう。
「声、我慢すんな」
耳元で囁かれた直後、首筋へ鋭い刺激が走った。
「あっ……!」
軽く噛まれただけなのに、全身がびくりと震える。彼はそんな私の反応を見て、満足そうに目を細めた。
「……そんな顔すんなよ」
熱を持った指先が頬を撫でる。
優しいのに、支配的で。
逃がす気なんて最初から一切感じられなかった。
大きく逞しい手が背中を包み込む。
その力強さに、自分がどうしようもなくか弱い存在みたいに感じてしまう。
胸の奥が、ぎゅっと締め付けられた。
彼の広い背中にしがみつきたくなる。
この危険な熱に、全部委ねてしまいたくなる。
彼の喉が、ごくりと鳴った。
その音だけで、身体の奥が熱く震える。
「……煽んなよ」
掠れた声。
熱い吐息が耳元を掠める。
触れ合う距離がさらに近づき、逃げ場なんてどこにもなくなる。
ぞくぞくと背筋が震え、腰が無意識に揺れた。
彼はそんな反応を見逃さない。
「……っ」
次の瞬間、強く抱き締められる。
深く息を吐いた彼が、額を押し付けるように低く笑った。
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