激しい雨の日、手負いの獣となった彼に縋るように求められて…
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激しい雨の日、手負いの獣となった彼に縋るように求められて… (ページ 1)
「あ、あんっ…」
暗闇の中で、私の白い脚が跳ねる。
つけていた目隠しは外れて私の隣に落ちている。
彼は何も語らない。
愛の言葉も。今日、どこへ行ったとか、何があったとか、そんなささいなことですら何も。
彼が与えてくれる愛撫と快楽だけが、私と彼の間を繋いでいた。
おなかの中があたたかい。
彼が触れてくれる肌があたたかい。
この時間が永遠に続けばいいのに。
そう願い、両腕で彼の体を強く抱きしめる。
同時に私のナカが締まり、彼が低く呻いた。
今、この時は彼は私だけのもの。
ほの暗い喜びを胸の中に感じながら、私は彼の為に高く甘い声を漏らした。
*****
彼との出会い、正確には小学校と中学校で同級生だった彼との再会は、数カ月前のこと。
私がキャバ嬢として働いているお店に、彼が客としてやってきた。
彼が醸し出す空気はカタギの人間のものではなかった。
夜の人間はそういったことは敏感に察知する。女の子たち全員が無言で彼のテーブルにつくことを拒否した。
そんな中、黒服に指名されたのは私だった。
当時の私はその店の嬢の中では中堅といった立場で、ベテランには嫌がられるが新人には荷が重いといった面倒な客をよく押し付けられていた。
だから私はせいぜい、またか、くらいの気持ちで彼の隣に座った。
新規客は大体、誰か常連客に連れられてくることが多いけれど、彼は一人だった。
彼の横顔を見たとたん、私は既視感を抱いた。そして彼の声を聞いた瞬間、はっきりと思い出した。
彼は、私が中学生の時に密かに片思いをしていたシンくんだった。
「シン君…?」
私が彼の名前を呼ぶと、シン君は不思議そうな顔で私を見た。
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