カラオケルームにて、年下男子に抱かれる夜。――マイクが入ってるのに、声が我慢できなくて… (ページ 2)
「だめだよ、中谷くん。私たち、バイトの先輩と後輩なんだよ…?」
「わかってます。――でも、今夜だけは“僕の”になってくれませんか?」
彼は私を見つめ、右手首を握ったまま、もう片方の手で私の髪の毛に触れた。
思わず身体がビクッとなり、私は中谷くんから目をそらした。
怖いのに、ドキドキしていた。
中谷くんの指先が、耳たぶをそっと触る。
「やっ…」
私は短い声をあげた。
――少しだけ、気持ちよかった。
「今の声、何ですか?」
中谷くんは耳たぶを優しく愛撫したまま聞いてくる。
「違うの、くすぐったくて…」
「そういう声と違って聞こえるんですけど」
そう言って、耳の穴をくるくると指で触ってきた。
「んっ…ぁ…」
私は、声を抑えずにはいられなかった。
――身体の奥がほんのりと熱を持ち始めている。
「マイクに声、拾われちゃいますよ?」
そう言われ、私は口をぎゅっと閉じて声を我慢する。
中谷くんの指先が首筋に下りてきて、うなじや顎の下をそろりと触る。
「中谷くん、だめだって…お願い、やめて…んんっ」
やめてほしいのに、私の身体は反応してしまっていた。
彼の顔が、至近距離にある。
しっとりとした瞳と長いまつ毛が美しい。
「須藤先輩の反応、可愛いですね。でも、いやならもっといやがらないと。やめてと言いながらもそんな声出してたら、僕、やめられないですって」
中谷くんは吐息混じりにそう言うと、顔を更に近づけてきた。
突如耳に走る、電流のような快感。
生ぬるい湿った何かが耳に触れ、私は身体をよじらせた。
「ぁっ…! 中谷、くん…」
その何かが彼の舌先だと気づいたときには、もう遅かった。
「ぁ、ちょっと…だめぇっ…んっ」
喘ぎ声をマイクが拾い、カラオケルームは卑猥な空間と化していた。
「須藤先輩、喘ぎ声エロすぎですって。部屋中に響き渡ってますよ」
彼の意地悪な声が耳にかかる。
私は唇を噛み、声を必死にこらえる。
それでも、微かな声は漏れずにはいられなかった。
「ん…んっ…」
中谷くんは耳の中に舌を入れてきたり、耳たぶをそっと噛んできたりした。
強い快感につい下半身がうずいてしまう。
ショーツが濡れてきているのを感じていた。
中谷くんは耳を責めるのをやめ、私の鎖骨に触れた。
ぞくぞくする。
早く、その下を触ってほしかった。
「須藤先輩、今、他のところも触ってほしいって思ってませんか」
図星の指摘に私は視線を泳がした。
すんなり認めるのは悔しいので、
「そんなことないから。ねえ、もうやめよ? 時間も遅いし」
と細い声を出した。
「やめてほしいなら、僕から身体を離して店員を呼んでください。そしたら鍵、開けてくれますよ」
中谷くんはそう言って、薄笑いを浮かべた。
彼はわかっているのだ。
私がいやがってなどいないことを。続きをしてほしいと思っていることを。
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