彼氏との初Hが不安な私を、イケメン幼馴染が「俺で練習しなよ」と押し倒してきて!? (ページ 6)

「ずっと好きだった。フラれてギクシャクしちゃうのが嫌で言えなかった。でも、沙織を別の男に取られたくない」

はっきりした口調だったけれど、高馬の目の奥は不安そうに揺れていた。

私の心の中で、高馬に片思いしていた時の気持ちがぶわっと蘇った。

叶わない思いだと思っていた。

私なんか、高馬に女として見てもらえると思っていなかった。

私はおそるおそる、高馬の顔に手を伸ばす。

そして、その唇に私から口づけた。

「私も…、ずっと好きだった」

*****

まさか私が二人の男を股にかける身分になるとは思っていなかった。

もちろん、高馬と正式にお付き合いすることになったのだから、係長にはお断りをするつもりだった。

男の人をフるなんていう経験が私にあるはずもない。

どう切り出したらいいのか悩んでいたところ、係長が以前いた部署にいる同期から、驚きの情報を聞いた。

「係長のところ、お子さんが無事に生まれたんだってね。女の子らしいよ」

その言葉に私の悩みは軽く吹っ飛んだ。

係長は結婚指輪をしておらず、私の前では家庭の話も一切しなかった。

だから結婚しているとはつゆにも思わなかったのだ。

私は間一髪で不倫をしてしまうところだった。

そういえば、ホテルへ誘われたものの、「好き」とか「付き合おう」という言葉は一切なかった。

それが大人の男女というものかと思っていたけれど、今思えば妊娠中の奥さんの代わりの穴扱いされていただけだった。

「まさか自分がそんなことになるなんて…」

落ち込みながら事の顛末を高馬に話すと、高馬はなんとも言えない表情をした。

「沙織の話を聞いていて、もしかしてそうじゃないかと思った」

「え? どういうこと?」

「遊んでいる女アピールをして釣れる男なんてそんなもんだよ」

ラグの上で胡坐を組んだ高馬においでおいでと手招きされて、私は素直にその膝の上に乗る。

ぎゅ、と後ろから抱きしめられた。

「好きな子が処女だと嬉しいもんだって言っただろ。大事にするね」

耳にキスをされる。

私は顔に血が上るのを感じながら、高馬の腕をぎゅっと握り締めた。

-FIN-

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