2人っきりのエレベーターに閉じ込められて…逃げ場のない密室でせまられる

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2人っきりのエレベーターに閉じ込められて…逃げ場のない密室でせまられる (ページ 1)

日常でちょっと緊張する瞬間、エレベーターの中。

「おつかれー」
「お疲れ様でーす」

同じオフィスの一真は今日もかっこいい。
エレベーターで2人っきり。ちょっとドキドキしちゃうんだよね。
オフィスのある階から地下の駐車場までエレベーターを降りる、その短い時間だけど、すぐ隣に居るというだけで特別な時間だった。

短い時間、のはずなのに。
なぜか今日は長い。

「あれ?これ止まってる?」
「っぽいな」

動かないエレベーター、非常用の黄色いボタンを押すのは人生で初めてだ。

「あのーすいませーん!」
「繋がってないな。地下なのかも、ここ」

スマホもダメだ。電波がない。

「どうしよう…」
「待つしかないな。エレベーターが動いてなきゃ誰か気付くだろ」

このビル、何機もエレベーターあるから、ちゃんと気付いてもらえるか不安だけど、たしかに待つしかなさそう。

それにこれは一真ともっと仲良くなるチャンスにも思える。ちょっとラッキーだなと思いながら一真を見た。

「何時間かかるかわからないし、座って待つか」
「そうだね」

狭いエレベーターの中、冷たい床にお尻をつけた。ここで座った事なんてないから、なんか変な気分。
それにスカートで地べたに座ると脚がけっこう丸見えで。

「桃花がいてくれてよかったよ」

「私も。ほんと1人じゃなくてよかった。1人だったらパニックになってるとこだった」

「それに、いいもん見れた」

一真の手が太ももに触れる。びっくりして、思わず変な声が出た。

「ひゃあっ、ちょ、なに?!」

「脚キレイだよね。俺けっこう脚フェチなんだよ」

一真の脚を撫でる手は止まらない。ストッキングの肌触りを楽しむみたいに、太ももやふくらはぎまで撫でてくる。

「もうっ!変態っ!」

「ねぇ、ドキドキしない?2人っきりで閉じ込められてさ、桃花の逃げ場ないしさ」

「冗談やめて…っ」

「俺の好きなようにできるチャンスだなぁって、めちゃくちゃ興奮してる」

脚を撫でる手が内腿に移動する。
触り方が大胆になって、顔も近い…。

「俺のものになって?」

そう私を抱き寄せて、唇を重ねてきた。
私もすんなり目を閉じて舌を絡めてしまった。

これは急接近しすぎだってば。

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