幼なじみだしドキドキしないもん!と言ってみたけど、やっぱり無理でした

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幼なじみだしドキドキしないもん!と言ってみたけど、やっぱり無理でした (ページ 1)

やばい。また終電逃してしまった。
月末、タクシー代はイタイ。

こういう時に頼ってしまうのが親友の陽太。会社の近くに住んでて、たまに泊まらせてもらってる。

「もしもし陽太、泊まらせてー?」

「また飲みすぎたのかよ…鍵開けとくから勝手に入ってきて。おやすみ」

「たすかるー!愛してるよー!」

陽太のマンションについてそーっとドアを開ける。寝てるらしいから小さな声で「おじゃましまーす」と独り言を言いながら入った。鍵も閉めて、私も寝よ。シャワーは明日でいいや。

とにかく疲れちゃった。飲んでる時は楽しいのになぁ。

陽太のベッドのはしっこに潜り込む。2回目の「おじゃましまーす」を陽太の背中に呟いた。

「おつかれ、うわ酒くせぇー」

陽太がこっち向いて顔をしかめる。失礼な奴だな。

「起こした?へへ、ごめんごめん」

「今日は誰と飲んでたの」

「今日はバンドマンと飲んでた。打ち上げ呼んでもらっちゃった。いいでしょー」

楽しかったなぁ。ほんと。
思い出してもニヤニヤしちゃう。
陽太はまた背中を向けた。無言だ。

「どしたん?寝る?」

「うるさ」

「陽太?」

無視された。ムカつく。誰と飲んでたのか聞いたのはそっちじゃん。
答えただけなのに機嫌悪くするとか理不尽。

「なんか息苦しいからブラ外して寝ちゃおーっと」

わざと聞こえるように言って、ブラだけ服から引き抜いた。

「ねぇねぇ陽太、ちょっとはドキドキする?」

「莉子は色気ないから無理」

「はー?!ムカつくー!」

ムカつく!と言いながら陽太の背中に抱きついた。これでどうだ。背中におっぱいの膨らみはさすがにドキドキするでしょ。

「莉子、胸ないな」

「ひどー。陽太だってガキのくせに。私に色気ないって言うけど、陽太もないじゃん!」

「じゃあ莉子も俺にドキドキしない?」

「しないしない」

ずっと男同士みたいに仲良いし。何度も泊まってるけど何にもない。陽太とは親友だからドキドキした事ない。たぶん。

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