脈なしだと思っていた男友達から離れようとしたら、甘く狂いはじめて逃げられない (ページ 2)
――やば。
言っちゃった。言ってすぐに後悔した。今すぐこの場から逃げ出したいのに、体が動かない。
「キスする?……しちゃおっか」
軽い調子なのに、その声はどこか低くて。次の瞬間、言葉を待つ間もなく唇を塞がれていた。
不意打ちだった。
優しいキスじゃない。確かめるようにじゃなくて、逃がさないように深く押し込まれる。
「ん……っ」
息が詰まる。離れようとしても、すぐに追いかけられてまた重なる。角度を変えながら何度も触れてきて、呼吸も思考も奪われていく。
(私、今……)
頭が追いつかない。ただ、近すぎる距離と、重なったままの感触だけがやけに鮮明で。
「びっくりした?」
ゆっくりと離れて、覗き込まれる。余裕のあるその表情に、顔が一気に熱くなった。
目の前にいる奏は、いつもと同じはずなのに、どこか違う。やわらかかった雰囲気は影を潜めて、代わりに鋭い視線がまっすぐ向けられている。
「からかってるの?」
思わずそう言うと、小さく息を吐くように笑った。
「は?なわけねーじゃん。本気だよ」
その言葉と同時に、距離がまた近づく。太ももに触れるか触れないかの指先。なぞるようにゆっくり動いて、じわりと感覚を広げてくる。
「……っ」
思わずシャツを握ると、くすっと笑われた。
「可愛いねえ」
軽い調子なのに、逃げ場を奪うような近さ。ふわっと香る奏の甘い匂いに、心臓がうるさくなる。
「なんで顔隠すの?」
「……変な顔してるから」
「可愛い子は、どんな顔でも可愛いよ」
(なんか奏がやばい……)
どくん、と心臓が大きく跳ねた。
奏は一瞬、こちらを確かめるように視線を向けたあと、ゆっくりと手を伸ばした。ためらいのない動きで、服の裾をそっと持ち上げる。
指先で位置を確かめるように触れたかと思うと、次の瞬間には乳首を強めにぐりぐりと刺激しはじめる。
「やっ……ん、んんっ!」
思わず声が出て、慌てて口を押さえるが、もう遅い。じわじわ上がってくる指に、体が勝手に反応してしまう。
「はる、敏感だね……ここ気持ちいいの?」吐息混じりの声。
答える余裕なんてないのに、わずかに頷いてしまう。
その瞬間、空気が変わった。
さっきまであった余裕が、ふっと消える。視線が、まっすぐすぎるくらいに向けられてくる。
「……舌、出して」
アソコがじわっと熱を帯びる。言われるまま少し身体を動かした瞬間、ぬるりと絡みつく感覚に息が詰まった。
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