静かな図書館で触れられた指先…物音ひとつ許されない中で芽生えた関係 (ページ 2)

そっと触れられた手の甲から、孝の指が滑り込み、膝に掛けたブランケットの下へと忍び込む。指先が、太ももを優しくなぞった。柔らかく、確かに。

「ん…」

小さな吐息を、喉の奥で噛み殺す。指が肌に触れるたび、呼吸が浅くなり、思考がにじんでいく。静かな図書館の中、誰にも聞こえてはいけない、その緊張感が快感を際立たせる。

「震えてますね…」

ささやく孝の声とともに、指が下着の上から触れた。

「やっ…」

声にならない抵抗。だが、足は自然と開いていき、孝の指が布越しにやわらかく押し当てられる。

「ここ…もう、濡れてる…」

「…いわないで…っ」

ブランケットの下で、孝の指が器用に動き、布の隙間から肌に直接触れる。じわりとにじんだ蜜が指に絡み、なぞられるたびに、甘い電流が体を駆ける。

「感じると、息が少し跳ねるんですね…」

「んっ…だめ…っ、ばれちゃ…」

椅子が軋まぬよう、全身を震わせながら耐える。けれど孝の指は容赦なく秘部をかき回し、結び目をほどくように、奥を探ってくる。

「あっ…っ、ん…」

椅子の縁を握りしめ、肩を震わせる。空気が濡れ、吐息が絡まり、体の奥がとろけていく。

「…イきたいですか?」

「…っ、うん…」

囁きとともに、指がひときわ深くまで沈み込み──

「っあ…!」

その瞬間、全身が波のように揺れた。静かな館内に漏れるかすかな吐息だけが、快感の証だった。

*****

数分後、整えられた髪と整然とした空気の中で、恵は何事もなかったように本を閉じた。孝も静かに立ち上がり、元の位置へ戻っていく。

雨は、まだ止んでいなかった。
けれど、恵の心には、もう別の熱が宿っていた。

-FIN-

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