人間の僕が魔導士の彼女に恋をして…ずっと秘めていた身分違いの恋が実るお話 (ページ 2)

「ひゃっ」

彼女の声が聞こえた。ひっそり家の中を覗いてみる。そこにはよく僕をいじめてくる魔導士達と所々服の溶けているヒメナがいた。

「お前の態度気に食わねぇんだよ。誰にでも優しくして、正義の英雄気取りか?」
「そんなんじゃ…」
「でも、所詮ただの女だもんな」

そう言うと男はヒメナの胸に手を触れた。

「や、やめろ」
「さっき飲んだクスリのせいで、しばらく微弱な魔法しか出せないもんな、可哀想に」
「やっ、んっ」

その光景を僕はすぐには頭の中で整理できなかった。

「離しなさい…っ」
「はは、お前には拒否権なんてねぇんだよ」
「はぁ、はぁ、誰か助けて…」
「無駄だよ」
「うぅ…」

助けを求める彼女を見て、僕の体は考えるより先に動いていた。

「ヒメナに手を出すな!」

勢いよく家の中に入ると僕は男に殴りかかった。しかし、あっさり避けられてしまう。

「はは、お前バカか?」
「邪魔すんじゃねえよ、人間風情が」
「ぐっ…」

魔法で吹き飛ばされた僕は壁に激突した。

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