母親の再婚相手と禁断の関係に堕ちていく。理性が崩壊した私はもう止められない

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母親の再婚相手と禁断の関係に堕ちていく。理性が崩壊した私はもう止められない (ページ 1)

 夏鈴の母親は夏鈴が四歳のときに離婚し、その後、何人かの男性と関係を持っていた。

 その中で夏鈴が出会ったことがある男性は二人だが、母親が再婚はしないだろうと思っていたので、五十三歳で再婚すると言ったときはかなり驚いた。

 しかも、知り合って日はまだ浅いらしく、相手は三十五歳。

 夏鈴が二十六歳だから、夏鈴の方が年齢が近い。いきなり湧き出た母親の年の差再婚は夏鈴の生活にも影響を及ぼし、夏鈴は家を出て一人暮らしをすることになった。

 相手が次男だから問題ないと、この家に住むらしい。じゃあ同棲でもいいのにと夏鈴は思ったが、再婚する意思は強い。

 もちろん、女手一つで育ててくれ、大学まで卒業させてくれた母親には感謝をしている。驚きはしたけれど嬉しい報告だった。

「ママ、私が再婚相手を好きになれなかったらどうするの?」

「そんな人を選んでないから大丈夫。絶対あなたは由伸さんを好きになるわよ」

 そう言い切る母親の表情は幸せそうで、夏鈴は早く相手に会って話がしたかった。

 ところが、好きになるといった母親の言葉の意味は少し違っていたのだ。

 初めて再婚相手の由伸に会った瞬間、夏鈴はまさに自分のタイプの男性が現れて言葉を失った。

「初めまして」

「よろしくお願いします。夏鈴です」

「こちらこそ、よろしく」

 優しそうな目が印象的で、清潔感がある。紺色のセットアップが似合っていて、細身で威圧感が全くない。
 
 ふんわりした雰囲気は温かく、喧嘩など無縁であろう「いい人」がそこには座っていた。

 ーこの人が母親の恋人?

 ー私の方が彼女に見えるんじゃない?

 夏鈴はなぜか複雑な気分だった。自分には彼もいないのに、母親にこんな素敵な彼がいたことに嫉妬を覚えたのだ。

 だから、由伸が夏鈴に気を使って話しかけてもなかなか素直になれず、いつもと様子が違う娘に母が困惑しているのもわかった。

「じゃあ、引っ越しは俺も手伝うから、またね」

「はい、ありがとうございます」

 実家から自転車で十分ほどのアパートへの引っ越しを、由伸が手伝ってくれる。

「見送るわ」

「ありがとう」

 母親と由伸が席を立ち、店を出る。夏鈴は軽く会釈をし、一気にグラスの水を飲み干した。

 心の中にもやもやした感情が渦巻いていることを、どうにか誤魔化したかったのだ。

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