一人で残業をする32歳のクリスマス、年下のイケメン君にオナニーを見られてしまって…。

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一人で残業をする32歳のクリスマス、年下のイケメン君にオナニーを見られてしまって…。 (ページ 1)

仕事に打ち込んでいたら、32歳になっていた。

 部署での呼び名も、新人の頃は『亜弓ちゃん』だったのに、今や『亜弓姐さん』だ。
 
 天の配剤か、金曜日にしてクリスマス・イブの今日、若い連中はどいつも浮き足立っていて、残業のザの字もない。私の隣では、後輩の悠太がせっせと帰り支度に勤しんでいる。

 いや、私だって脱出してやる。悔しいから一人でゴリゴリの時代劇映画を観に行ってやる。

 そのつもりで着てきたワンピース。通販でサイズもデザインもガッツリ間違えた、すこぶるセクシーなデザイン。

 ニット地でカシュクールになっていて、胸の谷間はバッチリ見えるし、ヒップもぴったりフィットして、丸みが強調される。後ろのスリットが深いところまで入っているから、うっかり屈んだりするとガーターストッキングのレース部分が見えちゃいそう。

 いつもの地味な姿は世を偲ぶ仮の姿。胸だってそこそこあるし、サイズは7号だし、身長160あるし、顔だって、メガネ外して化粧の一つもすればそんなに悪かない筈なのに!

 早くこの地味地味な制服からイケイケなワンピに着替えて、自分を解放してやるんだっ!

「じゃ、亜弓姐さん、お先です」

それなのに、この4つ下の後輩イケメン君は、残業を振られないようにさっさと逃亡しようとしている。

「悠太くん、今日はデートでしょ」

「ええ、まぁ…」

 はいはい、との私の捨て台詞を背中で聞きながら、悠太は出ていった。
 

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