ボルダリング教室で登らずに昇っちゃう♡イケない私がHなレッスンで快感に溺れる (ページ 2)

「ボディタッチはオッケーってことでいいですね?」

ホールド、と呼ばれる壁にくっついた石のような突起物に手をかけようとして、春人さんに念を押すように聞かれた。

「はい。もし嫌な時は素直にお伝えします」

これは、春人さんが言ってくれた言葉だ。

嫌な時は言ってくれればすぐにやめます。そのまま帰ってもいいです、と。

身体を触られることに抵抗がないわけではないけれど、落ち着いてみると春人さんはかなりのイケメンだ。

切長の目は綺麗な二重で、瞳は薄茶色。鼻筋の通った綺麗な鼻に、八重歯が光る可愛い笑顔は誰がみたってうっとりしてしまうだろう。

180センチはゆうに超える細マッチョな肉体はぴちぴちと汗を弾いて美しく、その細長くゴツゴツとした繊細な指が私に触れるかと思うと、色々と期待してしまう。

どんな風に私を触るんだろう。

こんな私だけど、やっぱりプロの人だし、感じちゃうのかな…?

やだ、私、なに考えてんだか…。

一人で自問自答しながら思わず顔を熱くしていると、春人さんが顔を覗き込んできた。

「緊張しているんですか?…可愛いなぁ」

春人さんの笑顔が眩しくて直視できない。か、可愛いですって…!?この私が…!

「やめてください、もうそういうの言われ慣れていないんで」

「可愛いから可愛いって言ったんですよ。それに嬉しいっていう気持ちは、感じることにも繋がるんです」

ずっと爽やかな笑顔をあてられて、顔が茹ってしまいそうだ。これも春人さんのテクニックなのかもしれない。

「とりあえず、ボルダリングのルールや初心者向けのコツを教えますね」

春人さんは、私の背中に触れ、反対の手で私の右手を掴んだ。そして私の右手にホールドを掴ませる。

「身近なホールドを掴んで登っていくんですが、ボルダリングは事前に計画を立てることが大事です」

「なるほど」

「次に左手を持っていく場所は、どこがいいと思います?」

気づいたら春人さんに抱きしめられる形で両手を掴まれ、耳元で囁かれる。

「こ、ここですかね…?」

「そう、正解です。左脚はこのホールドにかけて…」

春人さんは私に説明をしながら、左手の上に重ねていた手のひらを、そのまま身体の線をなぞるように動かしていく。

手首、肘、二の腕から脇をすり抜け、脇の下へ。

なんだか、自分の肌がヒリヒリする…。私、男の人に身体を触られてるんだ。

胸の脇、横腹、太ももまで春人さんの手のひらが辿り着いた時、私の左脚がふわりと浮いて、近くのホールドにかけられた。

だけど太ももを掴む春人さんの手はそのまま。身体全体がすごくむずむずする。

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