毎週金曜日、私とあなたの歪な関係。誰にも止められない、一途な私の恋心。 (ページ 2)

「んっ、ああっ、はあっ…」

彼のペニスが、ゆっくり私の中に入ってくる。

愛液が溢れて、シーツをどんどん濡らしていく。

入れられただけでイキそうになってしまう。

「健一…ああっ、あっ」

「美香の中、すげえ気持ちいい…」

健一は頬を赤く染めて、気持ちよさそうに息を吐いた。

それからゆっくりと腰を動かす。

グチュ、グチュ、といやらしい音が部屋に響く。

「あっ、あんっ、ああっ、あっ…!」

彼が動くと、不思議なほど気持ちいいところにばかり当たる。

こんなに体の相性がいい人は他にいない。

「健一…大好き…大好きだよ…!」

「俺もだよ、美香…!」

ゆっくりだった動きが、どんどん激しくなっていく。

ああ、だめ、こんなに激しくされちゃ…!

「イっ…イクっ!!」

「俺も…!」

グチュグチュグチュ!

私がイッた直後、彼も私の中で果てた。

肩で息をしながら、ぎゅっと私を抱き締めた後、健一はゆっくりとペニスを抜いた。

コンドームを取り、ゴミ箱に捨てる。

「気持ちよかったよ、美香」

「うん、私も…」

「じゃ、また来週」

身だしなみを整えてさっさと部屋を出ようとする彼を、私は思わず引き止めた。

「待って!もうちょっと、ゆっくりしていかない?会えるのは金曜日だけなんだから…」

「悪いけど、最近怪しまれててさ。もう帰らないと」

「そんな…」

「大丈夫、俺が愛してるのは美香だけだよ。ちゃんと離婚できたら、その時は一緒になろうな」

「うん…!」

健一は私の頭を優しく撫でて、部屋を出て行った。

彼には奥さんがいる。

でも全然うまくいっていなくて、夫婦仲は最悪。

健一は早く離婚したがっているけれど、奥さんは世間体が悪いと言って、なかなか同意してくれない。

そのせいで、私は健一と自由に会うことができない。

土日は奥さんの目があるし、他の平日は残業が多くて忙しいから、会えるのは残業のない金曜日だけ。

奥さんには、金曜日も少しは残業しなきゃいけないって伝えているから、私との関係はバレていない。

「早く、たくさんデートできるようになりたいな…」

私はひとりぼっちでベッドに横になり、毛布にくるまった。

あんなに激しく抱き合っていたのに、なぜか凍えてしまいそうなほど寒い。

「大丈夫、大丈夫よ。愛されているのは、私だもの…」

自分に言い聞かせながら、瞼を閉じた。

私は彼を信じている。

彼と温かな家庭を築く未来を、この先もずっと信じている。

誰に何と言われようと、この愛は揺るがない。

-FIN-

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