セクハラ患者から助けてくれた外科医にお礼をしにいったら…当直室で結ばれる恋 (ページ 6)

唇の感触が離れると、少し意地悪っぽく「緊張してる?」と聞かれた。

「あ、当たり前です…」

「でもまだ足りない。もっと恵が欲しい」

「え?」

額を重ねられる。

ピントの合わない距離で、それでも真剣な表情だと分かった。

「今夜はずっと一緒にいたい。家に帰したくない。どういう意味かは分かるよね?」

さすがの私でもそれくらいは分かる。

小さく頷いた。

「今ならまだ間に合うよ。きちんと帰るか、俺とここで一緒に過ごすか」

先生の腕の力が緩んだ。

私がいつでも離れられるように、という計らいなのだろう。

でも、その必要はなかった。私の意思は、とっくに決まっていたから。

「先生と、一緒にいたいです」

そう答えた自分の声は震えていた。

再び口付けられて、今度は舌をねじ込まれる。

そのまま服の上から体をまさぐられる。

体の奥にゾクリとした感覚が生まれた。

コメント (0)

コメントを書く