彼の愛で全てがいっぱいになって幸福感に包まれる初めてエッチ

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彼の愛で全てがいっぱいになって幸福感に包まれる初めてエッチ (ページ 1)

生まれて初めて入ったラブホテルという場所は、思っていたよりも普通のホテルと変わらなかった。

窓がないのと、大きなベッドがある、ということ以外は。

「震えてる」

お風呂の後。

互いにローブ姿のまま、ベッドに腰掛けて。

触れるだけのキスの合間。

囁かれた言葉に、パッと目を開けた。

薄暗い照明の中、目の前にあったのは、稔さんの優しい笑顔。

「あの……別に、イヤとかそういうわけじゃ…」

「分かってるよ」

初めてだもんね―――

暗にそう言われた気がして、恥ずかしくなって俯いた。

けれど、顎に掛けられた手に、再び上を向かされる。

唇にまたキスが落ちてくる。

「タガが外れちゃうかもしれない。ずっと我慢してたから」

「そ、それは…私の、心の準備が…いつまでも、出来なかったから」

「凛のせいじゃないよ」

大きな手が、優しく頬を撫でる。

ここに来るまでずっと、緊張で汗ばんでいた私の手を包んでくれていた手。

「でも、痛かったらちゃんと言ってね。全く痛くないっていうのはさすがに無理だろうけど、俺も出来るだけ配慮するから」

そう正直に伝えてくれるのも、稔さんなりの優しさなのだろう。

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