お嬢様のオナニー現場に鉢合わせた執事は、やさしくそのサポートを始め…… (ページ 2)

「だ、だめっ……はあっ……松下」

「屋敷に残ったのが私でよかった……いいですか?今度からこんな大事なひめごとは、お部屋でこっそりなさって下さい」

彼の小言を聞くのも、話をするのも、とても久しぶりだった。

うれしいはずなのに、こんな状況ではさすがに素直に喜べない。

「うぅ」

(従業員の休憩室でオナニーしてるお嬢様なんて、最低最悪のへんたいだよ)

ますます涙がこぼれていく。

「軽蔑、した?」

「いいえ、まさか」

松下はやさしく笑うと、まったく違う話題をふってきた。

「あんなにへたくそなオナニーは初めて見ましたよ」

「へっ?」

「ですから私が、お手伝いしてさしあげます」

布ごしにいったりきたりとすじをなでてくるその指は、少し強引ではあったが、やさしくちからが加減されている。

自分でするよりも数倍、いや数十倍、きもちよかった。

「はぁっ……んぅっ、きもち、いぃ」

しかもそれは、大好きな松下の手なのだ。

「そうです。きもちいいでしょう?あんなに悲しい声を出すなんて、しかも泣いてしまうなんて、どうかしています」

「んっあぁあん」

玲香は声を止めることができない。口もとを手でかくすが、まったく効果はない。

「声、やだ。恥ずかしい」

「いいんですよ。きもちいい声を出してほしくて、しているんですから」

「松下」

玲香は恥ずかしそうに首をふりながらも、松下の腕にしがみつく。

「お嬢様。もっともっと、きもちよくなって下さい」

松下がびちょびちょに濡れた布の上から、クリトリスを軽く圧迫してきた。

「ひっ、ぁあん!!」

「あぁ……ここが、お好きなんですね。ここの名前は、ご存じですか?」

「くり……とりす。知ってるに、んっ、決まってるでしょ」

「ここはデリケートなので、まずはそおっとやさしくふれるんですよ」

松下はちからをぬいた指で、クリトリスの上に「の」の字を描いていく。

「あぁ……それ…それ、きもちいい」

「それはよかった」

「はぁっ…もっと……して?」

「承知しました、お嬢様」

「あんっ…あんっ…こんなの初めて……きもちいいよぉ」

「あんなメソメソしながらじゃ、ちっとも自分を慰められませんよ。オナニーという単語は、ドイツ語です。日本語では自慰行為といいます。文字通り『自分を慰める』行為なんですよ」

うんちくを語りながらも、松下の手は止まらない。

布ごしにクリトリスをこねこねと押し、じゅくじゅくになったすじを、てのひら全体で大胆になでまわしてきた。

「あぁあああん♪」

「下着ごしなのに、手がびしょびしょになってしまいましたよ」

「松下」

玲香はもっと松下が欲しくて、ぎゅっとしがみつく。

もっともっとしてと、願いをこめながら、しがみつく。

「……松下。手だけじゃなくって、いっそこのまま……このままぜんぶ……」

玲香が息も絶え絶えでお願いすると、松下が、真顔でまっすぐ、玲香を見つめた。

「お嬢様、いっときの快楽に身を任せてはいけませんよ。ささげたい相手がいるんでしょう?ちゃんと大事にしないと」

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