とても優しいのにいやらしい、先生と複雑な関係

キャラクター設定

登場人物をお好きな名前に変更できます。

milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。

とても優しいのにいやらしい、先生と複雑な関係 (ページ 1)

「今日は無理って言ってるゃん。」

一言そう言われて切られた電話。

怒りよりもなによりも虚しさが込み上げてくる。

「なんなの、もう。知らないから」

彼が浮気してるのは薄々気づいてた。

仕返し、なんて言ったらそれまでだけど、私と同じ気持ちを彼に分かってほしかった。はじめは、ただ、それだけだった。

最近は彼のよりもかけ慣れてしまった番号。

「久保先生?仕事終わりました?」

「昨日から夜診で、しんでた。なに?来る?タクシーでおいで。待ってるから」

惨めな私の心にすっと入ってくる優しい声。

同じ職場で出会ったお医者さん。

はじめは、それだけだった。

コメント (0)

コメントを書く