ストーカーにオモチャでイかされ初めてまで奪われちゃう…!! (ページ 2)

 ようやく体を離してくれたかと思うと、類さんは鞄の中から、あるものを取り出した。

 その露骨な形を見て、私は戒められた体で身じろぎした。

「見たことないのか、バイブ」

「やめて…」

「うるさい。じゃあ俺が教えてやるよ。バイブも知らないなんて意外と可愛いところあるじゃないか」

 半分は、あれでどんなことをされるのかという恐怖で、類さんの動きから目が離せない。

 でも、もう半分は、バイブというものに興味と好奇心を持ってもいる。

 類さんは、バイブにローションを塗りたくると、私の股間にあてがった。

 私のそこは、ぬめぬめとしたそれを、あっさりと咥え込む。

「これなら、そんなに大きくないから、入れるのに無理がない。本物の男と変わらないだろ?」

 類さんはスイッチを入れた。

 モーターの音と同時に、クリトリスが刺激される。

 ゆるゆるとした刺激だ。その振動は、この異常な状況の中、私を感じさせた。

「ふぁ…っ。はぁ…んっ…。だめ…ぇ…」

「だめじゃないだろ、感じてるくせに」

 生まれて初めて感じる、男としての類さんの手の動きや息遣い。

 バイブと同じくらい、それに感じてしまっている。

 ヴヴヴヴヴ、という音と同時に、快感の波が押し寄せてくる。

 類さんが指先を動かすと、今度はヴィンヴィンヴィンという音が聞こえ、私の中に入っている部分がくねり始めた。

「あっ…やぁ…っ…。いやぁ…あぁんっ」

 類さんはバイブを手に持ったまま、私の顔を覗き込んだ。

「何がいやだよ、いやらしい声出して。中をかき回されてる感触はどうだ?」

 初めて味わうバイブの快感に、私は恥ずかしげもなく声を上げてしまっていた。

「じゃあ、もっと激しくしてやるよ」

 音がさらに大きくなる。

 クリトリスへの刺激も激しくなり、類さんは小刻みにバイブを動かす。

 男の人がイク時に似た動き。振動がクリトリスを突き上げる快感。

「あっ…やっ…あぁぁっ!イクっ!」

 あっさりと私は達してしまった。

 満足そうな笑みを浮かべ、類さんはバイブを片手に私を見下ろしている。

 バイブがぬめぬめとしているのは、ローションのせいだけじゃない。

 おもちゃなんかで、イッちゃった…。

 それも、類さんの目の前で…。

 数少ない性体験の中で、一番の恥ずかしさが、私を襲う。

「可愛かったよ、千夏」

 優しさを装ったその言葉が、かえって羞恥を煽る。

 思わず顔を背けたけれど、彼はまだ許してくれないらしい。

 優しげな言葉と顔つきとは裏腹に、私は手荒にひっくり返された。

そして、どんな男の人も触ったことのない穴を、指先でつつく。

「千夏は、ここでしたことあるのか?」

 あると言えば、このストーカーは嫉妬に狂うだろう。

 ないと言えば、嘘をつけと言われるか、じゃあ俺が…と言うだろう。

「あるのかないのか、正直に答えろよ」

「…ない」

 類さんは、にやりとしたようだ。

「興味あるか?」

 興味がないと言えば嘘になる。

 でも、恐怖心もあり何と言えばいいかわからなかった。

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