夫への意趣返しのつもりが力強く求められて寂しさを癒される (ページ 6)

「…また来てくれる?」

「正直、迷ってます」

てっきり、ビジネスライクにイエス、という返答が来ると思っていた私は、動揺した。

終わった後、気だるげに私を腕に抱いていた真人くんが、困ったように笑う。

「ハマりそうなんで、怖くて」

冗談なのか、本気なのかわからなくて、私は戸惑い、曖昧に首を傾げた。

真人くんが髪をなでて、柔らかなキスをくれる。

「よかったら、次は、普通にデートしませんか」

ちょっと照れくさそうに、金なしで、と言い添えた。

私は少しの背徳感と、溢れそうな幸福感に抱かれて、キスを返した。

-FIN-

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