夫への意趣返しのつもりが力強く求められて寂しさを癒される (ページ 3)

「いいですか」

声をかけられて、はっとした。

真人くんが、自分のものを私の入り口に当てている。

「…あ」

とっさに答えられず、そんな自分がショックだった。

今さら、何怖じ気づいてるの。

ここまで来ておいて、引き返すの。

どれだけ意気地なしなの、私。

混乱する私を見つめていた真人くんが、ふいに身体を離した。

「やめましょう、たぶん亜優さん、後悔する」

そんな。

「やめないって、約束したじゃない」

「少し怯えてるってレベルなのか、本気で迷っているのかくらい、わかります」

金はいいです、と身体を起こして、床から服を拾い上げる。

思わずその手をつかんだ。

「帰っちゃうの」

「長居は厳禁なので」

「でも、そんな状態で…その」

服なんか着られるの?ってくらい主張している下半身を見て、顔が赤らむ。

真人くんは苦笑いして、まあ、と頷いた。

「ちょっと時間もらえれば、なんとかなります」

ずきっと来た。

そうだ、彼にとってこれは、単なる”処理”に毛が生えたくらいのもの。

執着するようなことじゃない。

でも、私は…

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