録音されていた自分の喘ぎ声。羞恥心でおかしくなりそうなのに淫らに反応してしまう私 (ページ 2)

 
 久しぶりのお泊りから、一か月が過ぎようとしていた。 毎日、メッセージのやり取りはしていても、さすがに寂しい夜もある。

 テレビで恋愛ドラマを見ると、蓮の温もりが恋しくなり、悶々とすることもあった。最近は、女性向けのおもちゃもたくさん出回っているけれど、千尋はほとんど一人ですることはない。

 一人でした後、もっとペニスが欲しくなるので、蓮がいないと困るからだ。

 ふと、蓮はどうなのだろうと、疑問に思う。今まであまり気にしてもいなかったが、男性は出張先に愛人を作ったり、風俗に通ったりすることはよくある。

 これだけ出張が続くと、蓮もそれなりに性欲を発散させる必要はありそうだから、もしかすると出張先で羽を伸ばしているのかもしれない。

 あまり焼きもちをやかない千尋が、蓮に突然聞くことも不自然だけど、いつか聞いてみようと思っていた。

 そして、その日はすぐにやって来た。

 蓮が週末に帰ってきたのだ。

「今回はなぜか長く感じたよ」

「そう?一か月ぐらいでしょ」

 久しぶりに二人で食事を終え、ゆっくりとくつろぎながら、千尋は蓮に聞いてみた。

「蓮くんは出張先で浮気とかしてない?」

「する暇がない」

「あったらする?」

「変な質問だな、なんかあったの?」

「別に何もないけど、ふとどうしてるんだろうと思って」

「ムラムラしたらってこと?」

「うん、まぁ…」

「時々は一人でするかもね」

「そうなんだ…」

 聞いたわりには、千尋は何と答えていいのかわからない。

「おかずは千尋だけど」

「えっ?」

 蓮が笑いながら、千尋の頬にキスをした。不意打ちのキスに千尋はドキッとしてしまう。

「この前のセックスも思い出したりしてさ…」

 そのまま蓮が、千尋をゆっくりとソファーに倒した。

「ど、どうしたの…」

 こんなふうに始まることも久しぶりで、千尋の興奮も一気に昂る。蓮がそのまま唇をふさいだ。

「んんっ…」

 絡められた舌が熱くなる。気のせいか、蓮の息遣いがいつもよりも荒い。

「やばい、もう硬い」

「…はぁっ」

 Tシャツをまくり上げ、ブラジャーをずらす。

 どこが感じるかを知り尽くしているはずの蓮が、わざと乳首を外すように舌先で乳輪をぺろぺろと舐める。

「あぁっ…」

 ソファーからずり落ちそうになりながら、蓮が乳房を揉みしごく。そのまま乳首を舐めてもらいたいと、もぞもぞ体を揺する千尋に、蓮が言った。

「俺、千尋に言わなきゃいけないことがあって」

「何?」

 千尋は突然のことに、上半身裸だということも忘れて驚いた。浮気でもしたのとかと、本気で思ったのだ。

「そんな顔するなよ、浮気じゃないから」

「じゃあ何よ、こんな時に」

 蓮が上体を起こして、千尋を見下ろす。

「録ったんだ、声」

「声?」

 千尋は見当もつかなかった。そして、蓮はそれだけ言うとまた千尋の上に倒れ込み、首筋から耳たぶへとキスをする。

「ちょっと、蓮くん…、あっ、なに…、あっ…」

 今度の蓮はしっかり千尋の弱点を狙っている。すっと息を吹きかけ、唇でぱくっと耳に襲いかかる。

「この間のセックス、録音してたんだ」

 蓮が千尋の耳元で囁いた。

「どういうこと?」

 千尋は思わず蓮の動きを阻む。蓮がきつく千尋を抱き締めた。

「一人のときに千尋の声でしたかったから」

 また強引に蓮が唇を重ねた。

「んんっ」

 火照った体を鎮めるのは難しい。蓮に言いたいことはあるけれど、千尋の体がもっと先を欲しがっている。

 それをわかっている蓮が、さらに仕掛ける。

「待って、あぁ、どういうこと…」

 蓮がやっと乳首に吸いついた。

「あぁん」

 千尋は乳首がとにかく弱い。貧乳の感度がいいという噂は本当だとさえ思うほど、舌先でツンツンとされると愛液が溢れだす。

「蓮くん、待って…、待って…」

 何とか千尋は遮り、下着に湿り気を帯びたまま蓮の話を聞くことにした。

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