童貞卒業のお手伝いをすることになった私だけれど、巨根で絶倫なんて困っちゃう (ページ 2)
あっという間に日曜日になった。康太のバイトが七時に終わるので、二人は食事に行こうと約束していた。
車で康太を待つ亜希は、完全に浮かれていた。車へ向って歩いてくる康太が、思ったよりも男らしい。サラサラの髪と眼鏡はやっぱり王子キャラだが、若くて弾けそうなエネルギーは隠せないようだ。
「お疲れ!」
「お待たせしました!」
二回目の独特の緊張感よりも、康太に会えた高揚感で、亜希はいつも以上にお喋りになっていた。
「康太くん、モテるでしょ」
「うん、まぁ…」
「駅から出てきたとき、オーラが凄かったよ」
「そこまでではないけど」
康太の正直な答えが可愛くて、亜希はくすっと笑ってしまう。きっと、康太の同年代にはこの感じはうざったく感じるのかもしれない。
「亜希さんの今日の雰囲気、俺、好きだな」
「ありがとう」
髪をハーフアップにして、水色のシャツを着て清潔感を出してみた。康太の隣では年齢差が出てしまうけれど、康太は気にしていないようだ。
早速、ハンバーグが食べたいという康太のリクエストで、美味しいと地元では評判のお店に向かった。
店内は落ち着いた雰囲気で、客層も幅広い。二人は食事を堪能しながら、お互いの好きな作家について意見を言い合った。
「こんな話、なかなか盛り上がれる人がいないから嬉しい」
康太は何度もそう言って、亜希に色々なことを喋っている。
でも、亜希はただ康太に見とれていた。眼鏡の下の切れ長の目、しゅっと通った鼻筋、薄いピンク色の唇、耳たぶも薄くて、首は長い。
康太が付き合うのはどんなタイプなんだろう。キスは上手いのだろうか。セックスは淡泊そうだ。
そんなふしだらなことを純粋な青年の前で考える自分が年増に思え、雑念を振り払う。
美味しそうにハンバーグを頬張る康太を見ながら、亜希も可愛い年下男子との食事を堪能した。
「あー美味しかった!」
店を出たのは九時前だった。ほんの少し、風がひんやり感じる。
「コーヒーでも飲みに行く?」
「うん」
亜希は車で十五分ほどのカフェを目指した。すると、信号で停止し、前の車のカップルがキスをした。
「うわっ…」
見て見ぬふりをするわけにもいかない。亜希はなるべく空気が重くならないように、明るく反応した。
「亜希さん、キス好き?」
「えっ?私?そうね、まぁ人並みに…。康太くんは?」
「キスなんて高校のときだし、あんまり覚えてない」
「高校って、えっ?それ以来彼女とそういうのはないの?」
「うん、陸上一筋だし、研究もあるし、バイト先は男ばっかだし。だからまだ童貞だよ」
亜希は耳を疑った。童貞に偏見はないけれど、二十歳までには初体験を済ませることが多いと思っていたし、康太のルックスでなら女が放っておかないはずだ。
しかも、自分が童貞だとさらっと言える時代になっているのだろうか。
「初体験は大切にね」
亜希は当たり障りのないのない返事をした。すると、康太がまたさらっと言った。
「ねぇ、亜希さん、俺の童貞、奪ってくれる?」
亜希はあまりの驚きで助手席の康太の顔を思わず見た。
「マジなお願いなんだけど」
「なんで私なの、もっと適任がいるでしょ、周りに」
あまりにも康太が冷静なので、亜希は必死で動揺を隠す。
「亜希さんなら色々と受け止めてくれそうだから」
「色々ってなによ」
「やり方も教えてほしいし」
「やり方って、そんなの好きな人を抱きたいって気持ちが大事なだけじゃない」
「いや、フィジカルとメンタルは違うでしょ」
こうやって話をややこしくするのが理系男子なのだろうか。
「ちょっと、こんな話は運転しながらできないから、車を停めさせて」
亜希はコンビニに寄り、車を停めた。もうカフェどころではない。
「言っとくけど、私も経験豊富じゃないから、康太くんの初体験をいい思い出にする自信はないの」
「でも、ありかなしで言えばどっち?」
「どっちって、究極の選択じゃん!だって、私は康太くんよりかなり年上だし、体型も自信ないし、康太くんの大事な部分が反応するかはわからないもの」
「もう、反応してるけど」
康太が自分の股間に、亜希の手を引き寄せた。
「ちょっと!…えっ、すごい」
かちかちに硬くなったペニスが破裂しそうなほど膨らんでいた。それは、かなり大きいモノだと訴えていた。
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