中学生の頃に仲の良かった女友達と再会して…お互いの恋心を確かめ合う二人

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中学生の頃に仲の良かった女友達と再会して…お互いの恋心を確かめ合う二人 (ページ 1)

「花澤ちゃん?」

いきなりそう声をかけた僕を、1度じっくり見てから彼女は言った。

「…飯島くん?そうだよね!飯島くんじゃん」
「うわ、久しぶり。元気にしてた?」
「うん。見ての通り、元気」

にこにこと笑う彼女は、昔と何も変わっていない。僕たちが出会ったのは、中学2年生の夏だった。もうすぐ夏休みに入ろうかというタイミングで彼女は僕の通っていた学校に転校してきた。たまたま隣の席になった僕たちは、夏休みの間一緒に河川敷に行ったり、ショッピングモールに行ったり、結構な時間を一緒に過ごした。でも、転勤族の彼女はまたすぐに転校してしまって、それっきりだった。

「まさか東京で会うなんてね」
「うん。びっくりだよ。田舎の中学で知り合ったのに」
「このあと時間ある?良かったらご飯でもどう?」
「行きたい!」

僕たちはそのまま近くの居酒屋に足を運んだ。

「すっかりおっきくなったね」
「それは花澤ちゃんもでしょ」
「そっか」

まるで近所のおばさんみたいな発言をしてくる彼女に、思わず笑ってしまう。

「あ、彼女さんとか大丈夫だった?もしいるんだったら2人でご飯とか嫌だったかな?」
「大丈夫大丈夫。いないよ」
「うそ、じゃあ今までに付き合った人ってどんな人?」
「残念だけど誰かと付き合ったこともない」
「こんなにモテそうなのに?」
「過大評価しすぎだよ」

信じられないといった様子で彼女が見てくる。

「そういう花澤ちゃんはどうなのよ」
「私もいたことない」
「そっちこそ意外だぞ?」
「そう?」
「告白されたことは?」
「それは、あるけど」
「なんで断ったの?」

その問いに彼女は少し目を伏せたあと、すぐに目線を戻して言った。

「ずっと好きな人がいるから…」
「へぇ、そうなんだどんな人?」

興味のある感じで聞いてみたけど、ちょっと心がずきんとする。僕は、中学2年生の夏が終わった後も、彼女のことが忘れられなかった。ずっと引きずって生きてきた。でも、そうだよな。こんなに時間が経ったら、好きな人くらいできるよな。

「…わからないの?」
「え?」
「わざわざここで言うってことは、どういうことか、わからない?」

上目遣いで聞いてくる彼女。

「…期待してもいいってこと?」

いつもより緊張して小さくなった僕の声に対して、彼女は小さく頷いた。

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