大人の色気包容力に癒されて♡年上彼氏と週末限定ご褒美タイム
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大人の色気包容力に癒されて♡年上彼氏と週末限定ご褒美タイム (ページ 1)
金曜日の夜。照明を落としたリビングには映画の光が揺らめいて、ふたりの影が静かに重なっている。
「こんな夜のためだけに一週間があるみたい」と呟く私を見て、司さんはふっと口元に笑みを作った。
流れるような液晶の光が、司さんの影を美しくかたどった。
「あーあ。週末がずっと続いたらいいのにな」
「どうした? そんなに膨れちゃって」
「だって…」
私はむっつりと黙り込んでソファに沈み、毛足の長いラグをつま先でいじりながら唇を尖らせた。
──司さんの来てくれる週末は幸せすぎていけない。日曜の夜にさよならをするまで、この時間がずっと続いたらいいのにと繰り返し思ってしまう。
そういうことを毎週毎週繰り返す。月曜から木曜まで、金曜日の夜を望んでしまっていて。
(一緒に住もうよって、言っちゃだめかなぁ…)
悶々とする私に気づいてか、司さんはおもむろにバドワイザーの缶をテーブルの上に置いた。
「花ちゃん。おいで」
低く淀みない声が耳をくすぐる。
「こっち見て。そんなに下ばっかり向いて…寂しいだろ?」
(子供みたいって思われてるのかな…)
石鹸の香り、まだ少し濡れた髪──お互いもう、準備は万端なのに。
子供扱いされたような気持ちが歯がゆくて、私は少しだけ声を落とした。その方がたぶん色っぽいはず。
「お風呂上がりの司さん、好きよ」
「もっと近くで見てもいいよ」
「…かなわないなぁ。やっぱり」
司さんの包容力の前ではこんな小細工、無意味だってわかってる。
甘えたい気持ちに押しつぶされそうになって、私は彼の鎖骨にすり寄るように額をくっつけた。
「はぁ。恥ずかしいなぁ、もう…子供みたいだよね。私」
「恥ずかしがっている花ちゃんも可愛いよ。子供だなんて思ってない」
司さんは私の頬に手を添えてキスをした。
「ん…っ。ほら、我慢できなくなってきた。花ちゃんのこと、大人だって思ってる証拠だ」
「うん…」
誘われるままに唇を開き、舌を絡める。
ちゅっ、ちゅっ、と可愛い音を立てながら唇を重ねていると、徐々に気持ちが落ち着くのが分かった。
引き換えに体の芯が熱くなる。
せっかく落ち着いたのに、もう胸が騒いでる。
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