甘えん坊な年下彼氏が「今夜は俺が甘やかしてあげる」とお風呂に誘ってきて…
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甘えん坊な年下彼氏が「今夜は俺が甘やかしてあげる」とお風呂に誘ってきて… (ページ 1)
「はあ…」
キッチンのシンクに買ってきたばかりの買い物を袋を置きながら、私は無意識に大きなため息をついていた。
「なぁに、芽依子さん。もしかしてお疲れ?」
「疲れたっていうか…、まぁ、うん。疲れた」
「えー。何それ」
ゆるいスウェット姿でソファに寝ころびテレビを見ていた潤が、わざわざ私のところへ来て、私を後ろからハグする。
「話、聞くよ?」
子供がおんぶされてるみたいに、私の首に腕を回しながらゆらゆらと大きな体を揺らす。
甘え上手な年下彼氏のいつもの仕草だ。
柔らかな潤の声に、私は疲労で凝り固まった体がゆっくりとほぐれていくのを感じた。
「新しくうちに異動になった上司がまじで無能で」
「うん」
「その尻拭いで私が取引先にまで頭を下げに行く羽目に」
「部下に尻拭いさせてんの? 超やべー奴じゃん」
私は昔から愚痴というのが好きじゃなくて、そんな暇があれば別のことをした方が建設的だと思ってしまうタイプだった。
潤は私とは逆で、愚痴でもなんでも素直に感情を表に出す。
その代わり、ひとしきり吐き出した後は引きずらない。
そんな潤に私は惹かれて、彼と同じ時間を過ごしているうちに彼に感化されるようになった。
「芽依子さんは我慢し過ぎるのがよくないと思う」
「これでも我慢しなくなった方だと思うけどね。今だって学生さんに愚痴を聞いてもらってるくらいだし」
さっきまで抱えていたイライラはもう随分と薄れて、私はクスクスと笑いながら背後に立つ潤に背中を預ける。
「あ、また学生だって馬鹿にして」
「馬鹿になんてしてないよ」
「俺、こう見えて結構包容力ある方なんだよ? 弟と妹がいるし」
「潤はお兄ちゃんだもんね」
「決めた。今日は芽依子さんを思い切り甘やかす!!」
「え…?」
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tw 2025年6月13日
誤字が多くて読みずらかった