元カレのアレが忘れられない!?流されちゃダメなのに…もう彼でしかイケない! (ページ 2)
しばらくのドライブの後、着いたのは水族館だった。
「ここ、覚えてる?初めてのデートで来たよね」
「…そう…だね」
拓也が慣れた様子で凛をエスコートする。
水族館の中は思ったよりも人が多かった。
「凛ちゃん…手、繋いでもいい?」
「えっ!なんで…」
「だって人多いから。嫌ならやめる」
「…嫌ではないけど」
そう言った途端、拓也の表情がぱっと明るくなり、手を握ってくる。
(…っ!)
凛は顔が赤くなるのを咄嗟に隠すように歩き出した。
水族館の中は暗く、水槽がきらきらと光って美しい。
だが、凛の心の中はせわしなかった。
(だめ…意識しちゃだめ…)
人の流れに押されそうになったりぶつかりそうになると、拓也がさりげなく庇ってくれる。
その度に力が入れられる手に、どうしても意識がいってしまう。
握られた手が熱を帯びていく。
「凛ちゃん?大丈夫?」
「え、大丈夫…だよ…」
「ちょっと休もうか」
拓也はそう言って、ベンチに誘導する。
近くの売店でコーヒーとカフェラテを買ってくると、凛にコーヒーを手渡した。
「はい、凛ちゃんはブラックだよね」
「…ありがとう」
冷たいコーヒーを一口飲むと、熱がすーっと冷めていってくれた感じがする。
「…凛ちゃん、なんか俺のこと変に意識してない?」
「えっ!?そ、そんなことないよ」
「じゃあ、もっと近づいていい?」
「っ…!」
拓也が肩が触れるほどに体を寄せてきた。
服越しに感じる体温に、凛の体はまた熱を帯びていく。
「顔、赤いよ」
「そ、そんなこと…」
「俺とのセックス、そんなに嫌だった?」
「…!」
拓也がしゅんとした表情で凛を窺ってくる。
「どうなの?」
「…そ、それは…」
「じゃあこの後、俺の家来てくれる?」
「…っ!」
まっすぐに凛の目を見つめ、不安げな、しかし真剣な顔で言う拓也。
(本当にずるい…)
凛は再び繋がれた手に視線を落としながら、小さく頷いた。
*****
水族館から拓也の家に向かう車の中、会話はほとんどなかった。
(だめ…やっぱりちゃんと断らなきゃ…)
凛は必死で自分にそう言い聞かせ続けていた。
拓也の家に着き、部屋にあがった瞬間、
「…凛ちゃんっ…!」
「…っ!」
拓也が後ろから抱きしめてきた。
凛の体温が一気に上がる。
「凛ちゃん…好き…大好き」
「あっ…!」
耳元で囁かれ、顔がかあっと熱くなり、腰に回された手にドキリとしてしまう。
「だめ…あっ…!」
首筋に噛むようなキスが落とされる。
凛の腰が砕け、倒れそうになったところを軽々と抱き上げると、拓也はそのままベッドに凛を連れていく。
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