大好きな彼氏の様子がおかしいです。心当たりはないけどなにかしちゃった? (ページ 2)

夜、目の前に置かれたそれに朝の拓海の言葉の意味がわかった気がした。

「こういうの、ちょっと気になってたんだよね」

無表情でそう告げる拓海は、何となくはしゃいでいる気がする。

いわゆる大人の玩具だとか、ローションだとかが並べられている光景はあまりにもこの淡白な恋人に似合わない。

「こ、こういうの、使ったことないんだけど…てか、拓海の昼の荷物ってこれだったんだ」

「うん。流石に現地で買うのは嫌だった」

「それはそうだね…」

手に持ってみて、スイッチを入れればウィンウィンと動く物体。

なぜみんなショッキングピンクだの紫だの目に痛い色をしているんだろう。

「電気付けてていい?」

「…エッ!?」

拓海とのえっちで電気を付けてたことは、正直今まで1回もない。今日は本当にどうしたんだろう?拓海らしくない事ばかりで困惑する。

顔を寄せられ、キス寸前という所で思わず目を瞑る。ブサイクにならないように、なるべく可愛い顔を意識して。

「…」

それを見て、何故か拓海は少し固まるけれど、私は目を開けるのもなんだか恥ずかしくてそのままキス待ちする。

ちゅ、と可愛い音と柔らかい唇の感触が降ってくる。

初めは軽いものだったそれは、どんどん深くなっていって、ぬるぬると口内を動き回るそれに上手く唾液が飲み込めなくて口の端から垂れるのを感じる。やだな、汚いって思われるかも。はしたないって思われるかも。

そんなことを考えてると、長い長いキスからようやく解放される。顔を拭きたかったのに何故か両手をガッチリと掴まれてそれが出来ない。

「あ、あの、拓海…?」

「今日、手、使うの禁止」

そう言って並べられた玩具たちの中からファーで可愛らしいデコレーションのされた手錠をひっつかんで私の腕にかける。

「え!?!?」

「どれから使いたいとかある?」

小さく首を傾げる仕草をする拓海に、いや、どれでも…と答えると満足そうな顔をされる。

手に取ったのはオーソドックスなローター。

「先に言っとくけど…」

パコ、と箱を開けて中身を取り出す。

「泣いても辞めない」

ブブ、と振動を始めた丸いそれが、どこか恐ろしいもののように見えた。

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