偶然再会した先輩にお願いしてみた痴漢ごっこ。妄想が現実に変わる快感に溺れる私 (ページ 4)

 
 拓馬は思った以上にノリノリで痴漢役を演じている。ところが、あっという間に京都に到着のアナウンスが響くと、拓馬は忍ばせていた手を戻した。

「どうする?これからなのにたくさん人が乗ってきたら」

「…さぁ」

「こんなんで満足してないくせに。はい、これ!人が乗ってきたら楽しめないからさ」

「何?」

 拓馬が渡したビニール袋の中をのぞくと、ローターの箱が見えた。

「トイレ行ってきたら?早くしないと京都だよ」

 朱里はふらつく下半身をに力を入れて立ち上がり、言われた通りトイレへ向かう。

 拓馬がさりげなくお尻をむにゅっと掴んで悪戯をする。

「やめてください」

 拓馬の指示には必ず従うようにと、送られてきたメッセージに書かれていた。ローターを使用するとは書いてはいなかったが、朱里が断らないことを予想していたに違いない。

 朱里は狭いトイレでローターを開封すると、そこで遠隔用ということに気付いた。それは朱里をさらに興奮させてしまい、とろとろの秘部が簡単にローターを飲み込んでしまった。

「あぁっ」

 思わず喘ぎ声が出てしまう。このままスイッチが入れば、あっという間に達してしまのはわかっていた。拓馬はこれを品川まで操るつもりだろうか。

 列車が動き出したので、朱里は席に戻ろうとする。どれくらいの客が乗ってきたのか、少し不安になりながらドアが開くのを待つと、前列に数人増えただけで、二人の周りに変化はなかった。

「大丈夫?」

 拓馬が立ち上がり、朱里を奥に進ませる。席に座ると真っ先に手を出した。

「袋ごと渡してよ」

 リモコンを渡したら、もう朱里に自由はない。そう思いながら袋を渡し、窓から見える田園風景を眺める。

「うっ!」

 速攻スイッチが入れられた。思わず腰を浮かせ、下半身をだらしなく動かす。

「どう?」

 新幹線の音が上手くローターの音をかき消し、拓馬が強弱をつけ始めた。

「…だめ」

 朱里は右手で拓馬の左手を思わず握った。何かに力を入れないと、激しく悶えてしまいそうなほどの気持ちよさが朱里に襲い掛かる。

「イクとき言ってよ」

 拓馬が楽しんでいるのはわかっていた。握った朱里の手を自分の股間に当たるように移動させ、どれだけ硬くなっているかをアピールしていたからだ。

「もういっちゃう…、あぁ、もう…」

 その瞬間、ローターが激しさを増し、朱里はむつ向いたまま切羽詰まった状態で絶頂と戦っていた。あられもない痴態に、股間のひくつきが止まらない。

 拓馬はローターを止めて、朱里の様子を見守っている。

「凄そうだね。でもさ、朱里ちゃんの目的は俺とのキスじゃないの?」

 抜群のタイミングで拓馬が話しかける。わかりきっているくせに嫌味な男だと思うと、そんな男にこんなことをされているのがたまらない。

「俺のしたいことは、これじゃないからね」

 朱里は呼吸がまだ定まらない中、思わず拓馬を見た。

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