彼氏と旅行先のホテルで、まさかの元彼と遭遇!元彼の前で嫉妬した彼氏が私の体を…♡

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彼氏と旅行先のホテルで、まさかの元彼と遭遇!元彼の前で嫉妬した彼氏が私の体を…♡ (ページ 1)

「あれ、さくら…?」

「…ぁ」

彼氏と旅行に訪れた、宿泊先のホテルのロビーで私達は再会した。

目の前の彼は随分前に別れた元彼で、もう2度と会う予定もなかったのに、人生何があるかわからない。

そんな風に考えていると、チェックインを終えた彼氏が荷物の番をしていた私の元に戻ってきた。

「さくら…と、えっと…?」

「あ…もしかして彼氏さん?」

イケメンじゃん、良かったな!なんて、相変わらず調子の良い元彼の言葉にイラッとしてしまう。

ちらっと隣の彼氏の表情を伺うと、元彼の軽口にも何なく対応していて、何となく年上の余裕を感じた。

付き合って2年目の湊さんは、私達より少し年上なだけなのに、とても落ち着いていて大人で凄く面倒見がいい。

滅多に動揺なんてしないし、優しくて頼り甲斐のある大好きな彼氏だ。

だから、そんな彼がまさかこんなに嫉妬深かったなんて、私はこの時まで全く思いもしなかった。

*****

ホテルのエレベーターに、私と湊さん、そして元彼の3人で乗り込む。

「それにしても、さくらとまたこんな所で会うなんてな」

それぞれの宿泊階のボタンを押して、ドアがゆっくり閉まると元彼が呟くように言った。

彼は、友達数人と泊まりで遊びに来ていて、コンビニに飲み物を買いに行った帰りだそうだ。

何処となく感傷的な彼の言葉に、なんとも言えない微妙な雰囲気が空間を包む。

気まずい空気を知ってか知らずか、元彼の話は止まらず、私との思い出をつらつらと語っている。

私は、そのどれにも相槌すら打たずに曖昧に笑みを浮かべるだけに留めた。

だって、隣から漂う空気が怖すぎる。

「そうなんだ、さくらは昔からそんな感じだったんだね」

私の代わりに、元彼と会話しているのは湊さんだ。

言葉や表情は普段通り柔和なのに、どこか空気が冷ややかなものを感じる。

そんな湊さんの様子に、私はただただ俯いて心の中で元彼が早く降りるようにと祈ることしか出来なかった。

一刻も早くこの空間から逃げ出したい!

そう切に願った私の身体が、ぐい…と強い力で引き寄せられ、ぼすん…と勢い良く湊さんの身体に密着した。

瞳を数回瞬かせて、少し高い位置にある彼の顔を見上げると、驚く私の視線と、穏やかに見える湊さんの視線がぶつかる。

殆ど普段通りに見える彼の表情に改めて安堵した。

よかった、湊さん怒ってなさそう…後で、部屋に入ったら改めて謝ろう。

そう思って、優しい彼の身体にまた少し身を寄せた…のだけど。

「…っ!湊さん…っ!?」

小声で驚いた声をあげ、弾かれた様に彼を見上げると、小さく笑みを浮かべた口元で「しー…」と声を遮られる。

「…っで、でも…っ」

慌てて首を振り、拒否する私の反応を楽しむ様に、湊さんは口元の笑みを深めた。

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