エッチな王様ゲームで彼を落とすつもりが、彼の目の前でオナニーさせられる羽目に… (ページ 4)

次は翔が命令の紙片を引く番だった。

残り3枚。

って、翔が私用の印をつけた紙片を引いちゃう可能性を考えなかった…、と思ったらちゃんと印のないやつを引いてくれた。

王様に秘密を打ち明ける。

「俺、打ち明けるような秘密なんかないんだけど」

って、よく考えたらここに来る前の翔のことなんて、何も知らない。

秘密がないんじゃなくて、秘密だらけじゃん。

あぁ、設定ミスだ。

質問に答える、にしといたほうが良かった。

「王様の命令は絶対です」

「わかった。じゃあ打ち明けよう。いつも人には言えないようなことを考えてる。はい終了。次っ」

翔はそう言うと、ちょっと拗ねたように、横を向いた。

「ちょっと待って。じゃあ人には言えないようなことって？」

「だから、秘密の内容が人には言えないようなことを考えてるってことだから、それで回答は終わりで、人には言えないようなことの内容は言う必要ないだろ」

これ以上追及してはいけない雰囲気になったので、ここはスルーで。

「わかった。じゃあ私の番ね」

印のついた紙片に手を伸ばす。

「鈴、ちょっと待った」

「え？」

「さっきから気になってたけど、その赤い印、なんなんだよ」

「あぁ、他の仕事しながらやってたから、インクが付いちゃったんじゃないかしら？」

「なんだか、イカサマの匂いがプンプンするな」

「そんな、イカサマだなんて…」

イカサマもなにも。

王様ゲームと言えば、その存在からしてすでに、何でもありの外道なゲーム。

翔は2つの紙片を手に取ると、後ろ手でご丁寧にもシャッフルして、両手の拳に隠した。

「鈴、右と左とどっちがいい？」

「左」

「王様の目の前でオナニー」

え、こんな命令あったっけ？よく覚えてないけど、自分に当たらない細工だけはしておいたのに…。