仕事ばかりの私が、会社で人気の後輩くんに抱かれてしまう話。

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仕事ばかりの私が、会社で人気の後輩くんに抱かれてしまう話。 (ページ 1)

 毎日会社で仕事をこなし、上司に嫌味を言われ、一人で暮らす部屋に帰ってお酒を飲んで眠る。恋人もいない。会社に気になる男性はいるが、いつだって女性社員に囲まれて、仕事以外の話をする隙はない。

「きょうも疲れたなあ…」

 ただいま、と誰もいないのに言う。一週間の激務を乗り越えた私を迎え入れるのは、一人暮らしの簡素な部屋。暖かいはずの我が家は、私が電気をつけるまで真っ暗で冷たい。当たり前だけど。

「お酒お酒…あ、なくなってる…」

 冷蔵庫を確認すると、あると思っていたお酒がなかった。きのう飲んでしまったらしい。飲まずに寝るという手もあるが、その選択肢はナシだ。

「仕方ない、コンビニ行くかあ」

 私は帰ってきたばかりだというのに、すぐ部屋を出て近所のコンビニでお酒とおつまみを買った。きょうの夕飯はこれだ。早く帰ってゆっくりしよう、そう思っていた矢先。

「あれ?涼子さん?」
「え?」

 急に声をかけられた。するとそこには、私が気になっている、職場で女性社員に大人気の後輩・祐樹くんの姿が。

「祐樹くん?どうしたの?」
「それが家の鍵どこかに落としちゃったみたいで…」

 あはは、と少し困ったように笑う祐樹くん。

「泊まるところないなら、私の家に泊まる?」

 自分でも驚くくらい、すんなり家に呼び寄せてしまった。

*****

「お邪魔します…わあ、いきなり来たのに片付いてるんですね、すごい」
「いや、まあ、あまり物がないだけよ…」

 どうぞ座って、と言って部屋に通した。私は買ったお酒とつまみを冷蔵庫に入れて、祐樹くんに出すための軽いご飯を作ろうと思った。

「チャーハンくらいしかできないけど、それでいい?」

 と聞こうと思って祐樹くんを見たら、彼は私のベッドに腰かけていた。確かに「座って」と言ったけれど、床にある大きめのクッションに座ると思ったのだ。社内で人気の祐樹くんが、私のベッドに座っている…。そう思うと顔が熱くなるのがわかった。

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