仕事ばかりの私が、会社で人気の後輩くんに抱かれてしまう話。 (ページ 2)

「涼子さん?どうしたの?」
「う、ううん!なんでもない!チャーハンでいいかな?」

 慌ててキッチンスペースに戻ろうとした時。

「もしかして、今さら男が部屋にいるのが怖くなっちゃった?」
「えっ」

 祐樹くんが私の背後からぎゅっと抱きしめて、耳元でささやいた。仕事中に聞くことはない低くて熱い声だった。

「あっ…」

 ぞくぞく、と背骨を快感が駆け抜けて、祐樹くんの腕の中で震えてしまった。

「男と意識されてないのかと思った。よかった…」
「ど、どういう意味…?」
「そのままの意味だけど。涼子さんの男になりたいなって…ずっと考えてたんだよ」

 それが本当なら、全然気づかなかった。彼は確かに一緒に働いているけど、いつも誰かに熱い視線を向けられていて、私とはビジネスの会話しかしてこなかったし。祐樹くんと特別な関係になるなんて考えたことなかったのに。今こうして腕に抱かれて、祐樹くんのぬくもりを感じて、耳元に熱い吐息を吹きかけられると、好きって気持ちが抑えられない。

「私の…彼氏に…?」
「そう…涼子さん、いつも仕事にまじめで、一生懸命で、素敵だなって思ってたんだよ?」
「ほ、ほんとうに…?」
「本当だよ、だから、コンビニであえて、一か八か鍵をなくしたって嘘までついたんだから」

 嘘だったの?と思ったけれど、そんなことどうでもよかった。彼の大きな手が私のお腹を撫でさすっていて、そこからどんどん快感が湧き出してしまったから。

「祐樹くん…」
「なに?涼子さん」
「私、私…」

 祐樹くんの手はとまらず、お腹から徐々に下に移動して、スカートをまくり上げていった。まだストッキングをはいたままの太ももを撫でられて、そこから熱く潤んだそこを指先でなぞった。

「んんっ」

 思わず声が出てしまって、恥ずかしくて言い訳をしたかったけれど、そんなことできなかった。私もすっかり祐樹くんが欲しくなってしまったから。

「祐樹くん、私、祐樹くんが欲しい…」
「うれしい…僕も涼子さんが欲しいよ」
「だから、おねがい、ベッドで…」

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